そして。
「人格が一つや二つ増えたからって、お前を気味悪がる訳ないだろ?」
「な、何で…?怖くないの?」
怖いって。
そんなもんを怖がってたら、世の中怖いことだらけだな。
「あのなぁ、俺が何年生きてると思ってるんだ?」
馬鹿にしてもらっちゃ困るぞ。
長いこと生きてりゃ、色んな奴に出会う。
生まれながらの聖人のような奴にも会ったし。
稀代の殺人鬼みたいな奴にも会ったし。
傾国の美女ならぬ、傾国の死神にも会ったな。
世界には、ありとあらゆる…色んな意味で、「変な」奴が大勢いるもんだ。
さすがに、多重人格者の神の器に会うのは、俺も初めてだが。
しかし、だからって気味悪がる理由はない。
その程度で怯えるほど…人生経験、浅くはないぞ。
「変わり者なんて、これまでいくらでも会ってきたよ。いちいち気味悪がってたら、切りがないっての」
「…でも、ジュリス…」
「…心配するな、ベリクリーデ」
俺は、ベリクリーデの頭にぽん、と手を置いた。
「何が生まれようと、お前はお前だ。そして、お前が何者になろうと…俺がお前の傍を離れることはない」
ベリクリーデ自身が、俺なんかどっかに行ってしまえ、と望まない限りな。
こんな世話の焼ける奴、放っておけるかよ。
そこまで薄情じゃないぞ、俺は。
「心配しなくても大丈夫だ。俺はお前を怖がらない。だから…お前も、自分を怖がるな」
「…」
神の器?
多重人格?
知ったことか。ベリクリーデはベリクリーデだ。
神の器である前に…こいつは、ただの女の子だろ。
「…ジュリス、私のこと気味悪くないの?」
「アホな奴だと思ったことは、無限にあるが…。気味が悪いと思ったことはないな」
「…そっか…」
この程度で気味悪がってたら、長生き出来んぞ。
「分かったか?」
「…うん」
「よし、それで良い」
心配する気持ちは分かるが…しかし、恐れる必要はない。
ゆっくりでも、受け入れていけば良い。自分のことを。
羽久のようにな。
ベリクリーデがどう変わって行こうと、ベリクリーデであることに変わりはないのだから。
「…ありがと、ジュリス」
「礼を言うようなことじゃねぇよ」
俺は、お前の相棒だからな。
「人格が一つや二つ増えたからって、お前を気味悪がる訳ないだろ?」
「な、何で…?怖くないの?」
怖いって。
そんなもんを怖がってたら、世の中怖いことだらけだな。
「あのなぁ、俺が何年生きてると思ってるんだ?」
馬鹿にしてもらっちゃ困るぞ。
長いこと生きてりゃ、色んな奴に出会う。
生まれながらの聖人のような奴にも会ったし。
稀代の殺人鬼みたいな奴にも会ったし。
傾国の美女ならぬ、傾国の死神にも会ったな。
世界には、ありとあらゆる…色んな意味で、「変な」奴が大勢いるもんだ。
さすがに、多重人格者の神の器に会うのは、俺も初めてだが。
しかし、だからって気味悪がる理由はない。
その程度で怯えるほど…人生経験、浅くはないぞ。
「変わり者なんて、これまでいくらでも会ってきたよ。いちいち気味悪がってたら、切りがないっての」
「…でも、ジュリス…」
「…心配するな、ベリクリーデ」
俺は、ベリクリーデの頭にぽん、と手を置いた。
「何が生まれようと、お前はお前だ。そして、お前が何者になろうと…俺がお前の傍を離れることはない」
ベリクリーデ自身が、俺なんかどっかに行ってしまえ、と望まない限りな。
こんな世話の焼ける奴、放っておけるかよ。
そこまで薄情じゃないぞ、俺は。
「心配しなくても大丈夫だ。俺はお前を怖がらない。だから…お前も、自分を怖がるな」
「…」
神の器?
多重人格?
知ったことか。ベリクリーデはベリクリーデだ。
神の器である前に…こいつは、ただの女の子だろ。
「…ジュリス、私のこと気味悪くないの?」
「アホな奴だと思ったことは、無限にあるが…。気味が悪いと思ったことはないな」
「…そっか…」
この程度で気味悪がってたら、長生き出来んぞ。
「分かったか?」
「…うん」
「よし、それで良い」
心配する気持ちは分かるが…しかし、恐れる必要はない。
ゆっくりでも、受け入れていけば良い。自分のことを。
羽久のようにな。
ベリクリーデがどう変わって行こうと、ベリクリーデであることに変わりはないのだから。
「…ありがと、ジュリス」
「礼を言うようなことじゃねぇよ」
俺は、お前の相棒だからな。


