「今は、ジュリスが皆に黙っておいてくれるから、私とジュリス以外は誰も知らないけど」
「…」
「きっと、いつか皆気づくでしょ?」
「…そう、だな」
…誰もがお前のように、鈍い奴らばっかりじゃないからな。
むしろ…俺達の同僚は、勘の鋭い奴らが揃っている。
隠していても、いずれはバレるだろう。
ベリクリーデの中に、もう一人のベリクリーデがいることに。
「そしたら嫌だなーって。私を…気味悪がる、よね?」
「…そんなことはないだろ。羽久の中にも二十音がいるが、誰も気味悪がったりはしてない」
勘の鋭い奴らだが、同時に優しい奴らでもある。
ベリーシュの存在を知っても、気味悪がったり、ことさら敬遠したりはしないはずだ。
言い触らすこともないだろう。
きっと、温かく見守ってくれるはずだ。
…でも。
そりゃ怖いよな。不安にもなるだろう。
もし受け入れられなかったら、と思うと…心細くもなるだろう。
ベリクリーデの不眠の原因は、それだったのか…。
「お前も人並みに…悩み事があったりするんだな」
常に脳天気なものだと思ってたよ。
「あるよ…」
そうか。そりゃ悪かった。
「だが、心配するな。お前の中にベリーシュがいることを知っても、誰もお前を気味悪がったりしないよ。仲良くしてくれるよ、きっと」
ベリクリーデはベリクリーデ、ベリーシュはベリーシュで、それなりに対応してくれるはずだ。
羽久のようにな。
むしろ、羽久よりは付き合いやすいんじゃないか?
二十音は、シルナ・エインリー以外話が通じないが。
ベリクリーデの場合、ベリクリーデも、ベリーシュも、普通に話通じるもんな。
羽久が受け入れられて、ベリーシュが受け入れられない理由はない。
それに。
「お前の事情は…皆既に知ってる。ベリーシュが生まれたことを知っても、不思議には思わないだろうよ」
お前が神の器だってことは、皆知っている。
故に、お前の身に何が起きようとも…驚くには値しないだろう。
「…そうかな?」
「そうだよ。皆、腹は据わってる。お前が多重人格になったからって、後ろ指を差すような奴らじゃないよ」
それは、お前も知ってるだろ?
そんな器の小さい奴は、一人もいない。
怖いのは分かるが、しかし怖がる必要はないのだ。
それに…恐らく。
もし、ベリーシュの存在に気づいたとしても。
ベリクリーデが隠したがっていることを察して、何も言わずに黙っておいてくれるんじゃないかと思う。
自然に、そういう気遣いをする奴らだ。
もしかしたら、既に気づいている奴はいるかもしれない。
シュニィとか、無闇辺りは…特に鋭い奴らだからな。
気づいていながら、気づいていない振りをして…いつかベリクリーデの口から話をするまで、知らない振りで黙っているのかも知れない。
少なくとも、向こうから話を振ってくることはないだろう。
…何より。
「どんな人格が生まれようと、お前がベリクリーデであることに変わりはない」
一番大事なことだ。忘れるな。
「…」
「きっと、いつか皆気づくでしょ?」
「…そう、だな」
…誰もがお前のように、鈍い奴らばっかりじゃないからな。
むしろ…俺達の同僚は、勘の鋭い奴らが揃っている。
隠していても、いずれはバレるだろう。
ベリクリーデの中に、もう一人のベリクリーデがいることに。
「そしたら嫌だなーって。私を…気味悪がる、よね?」
「…そんなことはないだろ。羽久の中にも二十音がいるが、誰も気味悪がったりはしてない」
勘の鋭い奴らだが、同時に優しい奴らでもある。
ベリーシュの存在を知っても、気味悪がったり、ことさら敬遠したりはしないはずだ。
言い触らすこともないだろう。
きっと、温かく見守ってくれるはずだ。
…でも。
そりゃ怖いよな。不安にもなるだろう。
もし受け入れられなかったら、と思うと…心細くもなるだろう。
ベリクリーデの不眠の原因は、それだったのか…。
「お前も人並みに…悩み事があったりするんだな」
常に脳天気なものだと思ってたよ。
「あるよ…」
そうか。そりゃ悪かった。
「だが、心配するな。お前の中にベリーシュがいることを知っても、誰もお前を気味悪がったりしないよ。仲良くしてくれるよ、きっと」
ベリクリーデはベリクリーデ、ベリーシュはベリーシュで、それなりに対応してくれるはずだ。
羽久のようにな。
むしろ、羽久よりは付き合いやすいんじゃないか?
二十音は、シルナ・エインリー以外話が通じないが。
ベリクリーデの場合、ベリクリーデも、ベリーシュも、普通に話通じるもんな。
羽久が受け入れられて、ベリーシュが受け入れられない理由はない。
それに。
「お前の事情は…皆既に知ってる。ベリーシュが生まれたことを知っても、不思議には思わないだろうよ」
お前が神の器だってことは、皆知っている。
故に、お前の身に何が起きようとも…驚くには値しないだろう。
「…そうかな?」
「そうだよ。皆、腹は据わってる。お前が多重人格になったからって、後ろ指を差すような奴らじゃないよ」
それは、お前も知ってるだろ?
そんな器の小さい奴は、一人もいない。
怖いのは分かるが、しかし怖がる必要はないのだ。
それに…恐らく。
もし、ベリーシュの存在に気づいたとしても。
ベリクリーデが隠したがっていることを察して、何も言わずに黙っておいてくれるんじゃないかと思う。
自然に、そういう気遣いをする奴らだ。
もしかしたら、既に気づいている奴はいるかもしれない。
シュニィとか、無闇辺りは…特に鋭い奴らだからな。
気づいていながら、気づいていない振りをして…いつかベリクリーデの口から話をするまで、知らない振りで黙っているのかも知れない。
少なくとも、向こうから話を振ってくることはないだろう。
…何より。
「どんな人格が生まれようと、お前がベリクリーデであることに変わりはない」
一番大事なことだ。忘れるな。


