しかし。
やはりと言うべきか、ルイーシュの本効果も、長くは続かす。
「…ジュリス〜…」
「…やっぱり駄目だったか…」
俺が自分の部屋に帰って、再びベッドに戻り、一時間ほど経った後。
またしても目が覚めたらしいベリクリーデが、俺のもとにやって来た。
こんなことしてたら、もう夜明けるぞ。
いっそ、今晩はもう、このまま朝まで起きてた方が良いかもな。
今から寝ても、ろくに熟睡出来ないまま朝になるだけだ。
結局、俺もろくすっぽ眠れてないな…。
「本、傍に置いてただろ?読まなかったのか?」
「読んでみたけど、もう眠れなかった」
「そうか…。10ページくらいは読んだか?」
「一行は読んだ」
せめて1ページは読めよ。一行で諦めるな。
…まぁ、何にせよ。
ルイーシュの本作戦も、失敗してしまったということだ。
そうか、駄目だったか…。
…正直、もうネタ切れである。
ホットミルクを飲んでも駄目、音楽を聞いても駄目、アロマオイルを試しても駄目、読書も駄目…と来たら。
もうお手上げだな。
諦めて、病院を受診した方が良い気がする。
…それにしても…。
「一体、いつから眠れなくなったんだ?ここ最近だよな」
これまでは、夜中に訪ねてくることなんてなかった。
つまり、中途覚醒することなく熟睡出来ていたのだ。
それなのに、つい最近になって…不眠を訴えるようになった。
ベリクリーデは、その原因を「分からない」と言ったが。
きっと、何か理由があるはずだ。
本人が意識していなかったとしても。
一体、何が不眠の原因になっているのか…。それさえ解決出来れば…。
…すると。
ベリクリーデは、ちょこん、と俺の横に腰掛けた。
「あのね、ジュリス。さっき私…眠れない理由分からないって言ったけど」
「ん?」
「本当は、分かってるんだ。多分」
…何だと?
分かってるなら、それを早く言ってくれよ。
対処療法に徹するより、根本的解決が出来るならそれに越したことはないのだから。
「一人で寝ようとしたらね、考えちゃうの。ジュリスが傍にいたら、全然…そんなことは考えないんだけど」
「…何を考えてるんだ?」
お前の、その頭で。
「…私の中にいる、もう一人の私のこと、とか」
「…それは…」
ベリクリーデの中にいる、もう一人のベリクリーデ。
それはつまり…ベリーシュのこと、か。
やはりと言うべきか、ルイーシュの本効果も、長くは続かす。
「…ジュリス〜…」
「…やっぱり駄目だったか…」
俺が自分の部屋に帰って、再びベッドに戻り、一時間ほど経った後。
またしても目が覚めたらしいベリクリーデが、俺のもとにやって来た。
こんなことしてたら、もう夜明けるぞ。
いっそ、今晩はもう、このまま朝まで起きてた方が良いかもな。
今から寝ても、ろくに熟睡出来ないまま朝になるだけだ。
結局、俺もろくすっぽ眠れてないな…。
「本、傍に置いてただろ?読まなかったのか?」
「読んでみたけど、もう眠れなかった」
「そうか…。10ページくらいは読んだか?」
「一行は読んだ」
せめて1ページは読めよ。一行で諦めるな。
…まぁ、何にせよ。
ルイーシュの本作戦も、失敗してしまったということだ。
そうか、駄目だったか…。
…正直、もうネタ切れである。
ホットミルクを飲んでも駄目、音楽を聞いても駄目、アロマオイルを試しても駄目、読書も駄目…と来たら。
もうお手上げだな。
諦めて、病院を受診した方が良い気がする。
…それにしても…。
「一体、いつから眠れなくなったんだ?ここ最近だよな」
これまでは、夜中に訪ねてくることなんてなかった。
つまり、中途覚醒することなく熟睡出来ていたのだ。
それなのに、つい最近になって…不眠を訴えるようになった。
ベリクリーデは、その原因を「分からない」と言ったが。
きっと、何か理由があるはずだ。
本人が意識していなかったとしても。
一体、何が不眠の原因になっているのか…。それさえ解決出来れば…。
…すると。
ベリクリーデは、ちょこん、と俺の横に腰掛けた。
「あのね、ジュリス。さっき私…眠れない理由分からないって言ったけど」
「ん?」
「本当は、分かってるんだ。多分」
…何だと?
分かってるなら、それを早く言ってくれよ。
対処療法に徹するより、根本的解決が出来るならそれに越したことはないのだから。
「一人で寝ようとしたらね、考えちゃうの。ジュリスが傍にいたら、全然…そんなことは考えないんだけど」
「…何を考えてるんだ?」
お前の、その頭で。
「…私の中にいる、もう一人の私のこと、とか」
「…それは…」
ベリクリーデの中にいる、もう一人のベリクリーデ。
それはつまり…ベリーシュのこと、か。


