…そんなことがあった、二日後。
…の、夜。
今日は、夕方から単独任務が入っていたので。
自分の部屋に帰ってきた頃には、すっかり外は暗くなっていた。
「…さて、まずは着替えるか…」
制服から着替える為に、俺はクローゼットを開いた。
全く、聖魔騎士団も人遣いが荒いよなぁ。
別に良いけどさ。
それに見合った報酬は、ちゃんと受け取ってるし。
…しかし、報酬に関して言えば、実は長いこと不満を抱いている。
聖魔騎士団は、夜間手当も、残業代も支給してくれるホワイト企業だが。
「ベリクリーデの世話代」だけは、一向に支払われない。
それとも、奴の世話代は元々、俺の給料に含まれていると?
冗談じゃねぇぞ、全く。
そろそろ、本気でベリクリーデの世話代を要求してやろうか…と。
そう思っていた、そのとき。
「じゅーりす。遊ぼー」
「…また来やがった…」
勿論、ノックの一つもせず。
勿論、またパジャマ姿で。
勿論、いつもの小学生のノリで。
自分の部屋に入るかのように、平気で入ってきやがった。
…制服、脱ぐ前で良かった。
いよいよもって、言い訳の出来ない誤解が生まれるところだった。
「…何しに来たんだ?ベリクリーデ…」
「あれ?ジュリスまだ制服着てたの?」
俺の質問に答えろよ。
「まぁな。今日は夕方から任務があったから。帰ってきたの、ついさっきなんだ」
「そっかー。お疲れ様」
そりゃどうも。
誰であれ、労ってもらって悪い気はしない。
…それはそれとして。
「…お前、ちょっと外に出てろ」
「え、何で?」
「何でじゃなくて。着替えるから出てろってこと」
ベリクリーデがいたんじゃ、きがえることも出来ない。
ちょっとの間、部屋の外に出ててくれ。
何なら、そのまま自分の部屋に帰っても良いんだぞ。
しかし。
「…??何で、着替えるのに私が出て行くの?」
いや、何でって。お前な。
そりゃお前は、俺が目の前で見てようが、平気でパジャマ脱ぎ捨てるけどさ。
俺にはそういう趣味はないから。
そして、あらぬ誤解を生むようなことはしない主義だから。
「良いから、外に出てろって」
「外寒いよ。風邪引いちゃう」
「あー、くそ。…分かったよ」
じゃあ、こうしよう。
俺はベリクリーデの頭から、毛布を被せた。
「よし、そのままでいろよ。顔を上げるな。そのまま俺が良いと言うまで、毛布を取るなよ」
目隠し代わりだ。これでまぁ…最低限のみプライバシーは守られるだろう。
「おぉ、何だかかくれんぼみたいだね」
「そうそう、かくれんぼかくれんぼ。そのまま隠れてろよ」
「わーい。もーいーかい」
「まだだよ」
ベリクリーデが単純な奴で助かった。
ちょっと、そのまま大人しくしててくれ。
…の、夜。
今日は、夕方から単独任務が入っていたので。
自分の部屋に帰ってきた頃には、すっかり外は暗くなっていた。
「…さて、まずは着替えるか…」
制服から着替える為に、俺はクローゼットを開いた。
全く、聖魔騎士団も人遣いが荒いよなぁ。
別に良いけどさ。
それに見合った報酬は、ちゃんと受け取ってるし。
…しかし、報酬に関して言えば、実は長いこと不満を抱いている。
聖魔騎士団は、夜間手当も、残業代も支給してくれるホワイト企業だが。
「ベリクリーデの世話代」だけは、一向に支払われない。
それとも、奴の世話代は元々、俺の給料に含まれていると?
冗談じゃねぇぞ、全く。
そろそろ、本気でベリクリーデの世話代を要求してやろうか…と。
そう思っていた、そのとき。
「じゅーりす。遊ぼー」
「…また来やがった…」
勿論、ノックの一つもせず。
勿論、またパジャマ姿で。
勿論、いつもの小学生のノリで。
自分の部屋に入るかのように、平気で入ってきやがった。
…制服、脱ぐ前で良かった。
いよいよもって、言い訳の出来ない誤解が生まれるところだった。
「…何しに来たんだ?ベリクリーデ…」
「あれ?ジュリスまだ制服着てたの?」
俺の質問に答えろよ。
「まぁな。今日は夕方から任務があったから。帰ってきたの、ついさっきなんだ」
「そっかー。お疲れ様」
そりゃどうも。
誰であれ、労ってもらって悪い気はしない。
…それはそれとして。
「…お前、ちょっと外に出てろ」
「え、何で?」
「何でじゃなくて。着替えるから出てろってこと」
ベリクリーデがいたんじゃ、きがえることも出来ない。
ちょっとの間、部屋の外に出ててくれ。
何なら、そのまま自分の部屋に帰っても良いんだぞ。
しかし。
「…??何で、着替えるのに私が出て行くの?」
いや、何でって。お前な。
そりゃお前は、俺が目の前で見てようが、平気でパジャマ脱ぎ捨てるけどさ。
俺にはそういう趣味はないから。
そして、あらぬ誤解を生むようなことはしない主義だから。
「良いから、外に出てろって」
「外寒いよ。風邪引いちゃう」
「あー、くそ。…分かったよ」
じゃあ、こうしよう。
俺はベリクリーデの頭から、毛布を被せた。
「よし、そのままでいろよ。顔を上げるな。そのまま俺が良いと言うまで、毛布を取るなよ」
目隠し代わりだ。これでまぁ…最低限のみプライバシーは守られるだろう。
「おぉ、何だかかくれんぼみたいだね」
「そうそう、かくれんぼかくれんぼ。そのまま隠れてろよ」
「わーい。もーいーかい」
「まだだよ」
ベリクリーデが単純な奴で助かった。
ちょっと、そのまま大人しくしててくれ。


