「!?」
俺もユリヴェーナも、驚いて立ち上がった。
そこに、村人の一人が家の中に飛び込んできた。
「政府軍だ!ユリヴェーナ様、政府軍が攻めてきました!」
「…!またか…!」
ユリヴェーナは顔をしかめ、拳を握り締めた。
政府軍って…。
「言っただろう?この国の人間は、僕達を追い出して、この村を潰そうとしているんだ」
ユリヴェーナは、そう説明してくれた。
成程、それで政府軍が…。
「ともかく、迎撃だ。秘境の村を守らなくては…!」
『魔剣ティルフィング』を手に取り、ユリヴェーナは家の外に駆け出した。
俺もユリヴェーナに続いて、外に出た。
そこは既に、阿鼻叫喚の地獄に変わりつつあった。
耳を塞ぎたくなるような破裂音、破壊音が、村中あちこちから響いていた。
その轟音に混じって、人々の悲鳴や泣き声、怒号が聞こえてきた。
焦げ臭い匂いと、目がツンとする黒い煙が、あちこちに立ち昇っている。
家が、畑が、燃やされているようだ。
…どうやら政府軍とやら、重火器の類を持ち出してきたらしい。
これじゃあ、熊手だのノコギリだので武装した村人達は、手も足も出ないだろう。
人々は逃げ惑い、火に追い立てられ、取り囲まれた小さな村の中で、逃げ場所を探していた。
俺はどうするべきか、一瞬悩んだ。
村人達を守るべく、ユリヴェーナと共に政府軍と戦うべきか?
部外者の俺に、そんなことをする権利があるのか?
俺に助けられることを、村人達は望むのか…?
躊躇った俺の前に、片足を失って悲鳴をあげている子供が転がった。
噴水のように血が噴き出していて、素人目から見ても致命傷だと分かるほどだった。
しかし、村人達は誰も自分が逃げるのに必死で、怪我をした子供を助ける余裕などない。
このまま放っておけば、この子は死ぬ。
…助けられる命を見捨てるのは、忍びなかった。
戦う権利はなくても…守るくらいなら、許されるのではないか?
俺は地面に膝をつき、杖を手に取った。
回復魔法なら、得意ではないものの、一通りは齧っている。
…気がつけば、俺は。
片足を失った子供の傍に跪き、回復魔法をかけていた。
余計なお世話かもしれないが、目の前で助けられる命が失われる様を見るのは、後味が悪かった。
…こうしている間にも、ここまで戦闘音が響いている。
ユリヴェーナは、どうしている?
彼女は無事なのだろうか?
「…よし、これで大丈夫だからな」
回復魔法のお陰で傷口が塞がり、出血が止まったのを確認してから。
俺は立ち上がって、戦闘音の方に向かって走った。
俺もユリヴェーナも、驚いて立ち上がった。
そこに、村人の一人が家の中に飛び込んできた。
「政府軍だ!ユリヴェーナ様、政府軍が攻めてきました!」
「…!またか…!」
ユリヴェーナは顔をしかめ、拳を握り締めた。
政府軍って…。
「言っただろう?この国の人間は、僕達を追い出して、この村を潰そうとしているんだ」
ユリヴェーナは、そう説明してくれた。
成程、それで政府軍が…。
「ともかく、迎撃だ。秘境の村を守らなくては…!」
『魔剣ティルフィング』を手に取り、ユリヴェーナは家の外に駆け出した。
俺もユリヴェーナに続いて、外に出た。
そこは既に、阿鼻叫喚の地獄に変わりつつあった。
耳を塞ぎたくなるような破裂音、破壊音が、村中あちこちから響いていた。
その轟音に混じって、人々の悲鳴や泣き声、怒号が聞こえてきた。
焦げ臭い匂いと、目がツンとする黒い煙が、あちこちに立ち昇っている。
家が、畑が、燃やされているようだ。
…どうやら政府軍とやら、重火器の類を持ち出してきたらしい。
これじゃあ、熊手だのノコギリだので武装した村人達は、手も足も出ないだろう。
人々は逃げ惑い、火に追い立てられ、取り囲まれた小さな村の中で、逃げ場所を探していた。
俺はどうするべきか、一瞬悩んだ。
村人達を守るべく、ユリヴェーナと共に政府軍と戦うべきか?
部外者の俺に、そんなことをする権利があるのか?
俺に助けられることを、村人達は望むのか…?
躊躇った俺の前に、片足を失って悲鳴をあげている子供が転がった。
噴水のように血が噴き出していて、素人目から見ても致命傷だと分かるほどだった。
しかし、村人達は誰も自分が逃げるのに必死で、怪我をした子供を助ける余裕などない。
このまま放っておけば、この子は死ぬ。
…助けられる命を見捨てるのは、忍びなかった。
戦う権利はなくても…守るくらいなら、許されるのではないか?
俺は地面に膝をつき、杖を手に取った。
回復魔法なら、得意ではないものの、一通りは齧っている。
…気がつけば、俺は。
片足を失った子供の傍に跪き、回復魔法をかけていた。
余計なお世話かもしれないが、目の前で助けられる命が失われる様を見るのは、後味が悪かった。
…こうしている間にも、ここまで戦闘音が響いている。
ユリヴェーナは、どうしている?
彼女は無事なのだろうか?
「…よし、これで大丈夫だからな」
回復魔法のお陰で傷口が塞がり、出血が止まったのを確認してから。
俺は立ち上がって、戦闘音の方に向かって走った。


