「…あの、グラスフィア先生」
「ん?」
「今日、私がグラスフィア先生に、この科目の質問をしたこと…。学院長先生には、黙っていてもらえませんか…?」
「…は?」
突然、女子生徒は奇妙なことを言い始めた。
どういう意味だ?シルナに黙ってろって?
彼女が今日、俺に質問しに来たことを?
いや、別に言い触らすつもりはないが…。
でも、後でシルナに「この科目でこういう質問を受けたから、こんな風に教えた」という報告はするつもりだった。
万が一、俺が間違ったことを教えてしまったら、大変だからだ。
それなのに彼女は、質問しに来たことは黙っていて欲しいと言う。
何で?
わざわざ質問しに来たことを、知られるのが恥ずかしいのだろうか?
しかし。
「いえ、その…。実は…グラスフィア先生に質問する前に、昨日…放課後に、学院長先生に声をかけたんです」
と、女子生徒は打ち明けた。
そうだったのか。
じゃあ、やっぱり俺より先に、シルナに教えてもらおうとしたんだな。
そりゃそうだよな。分からない科目があったら、担当教師に聞くのが一番…。
「でも、そうしたら…怒られてしまって…」
…は?
俺は、思わず開いた口が塞がらなかった。
我ながら、間抜けな顔でポカンとしていたと思う。
「すぐに先生に聞くんじゃなくて、自分で勉強して、自分で考えろって…。だから昨日の放課後は、ずっと学生寮で何度も教科書を読み直してたんですけど…。…やっぱり分からなくて…」
「…」
「学院長先生に聞いたら、また怒られるかなって…。だから、グラスフィア先生に…」
…それで、俺に聞きに来たのか?
シルナに怒られるのが怖いから?
「その…私が懲りずに、自分で勉強せずに先生を頼ったって知ったら…また、学院長先生に怒られてしまうかもしれないので…。出来たら…黙っていてもらえると、嬉しいです」
もじもじと、困ったような顔で彼女は言った。
怒る?シルナが?
生徒が分からないところを聞きに来たと、そんなことを知ったら、シルナに怒られるかもしれない?
…そんな馬鹿な話、有り得ない。
俺は、目の前の女子生徒が何を言っているのか、信じられない気分だった。
「ん?」
「今日、私がグラスフィア先生に、この科目の質問をしたこと…。学院長先生には、黙っていてもらえませんか…?」
「…は?」
突然、女子生徒は奇妙なことを言い始めた。
どういう意味だ?シルナに黙ってろって?
彼女が今日、俺に質問しに来たことを?
いや、別に言い触らすつもりはないが…。
でも、後でシルナに「この科目でこういう質問を受けたから、こんな風に教えた」という報告はするつもりだった。
万が一、俺が間違ったことを教えてしまったら、大変だからだ。
それなのに彼女は、質問しに来たことは黙っていて欲しいと言う。
何で?
わざわざ質問しに来たことを、知られるのが恥ずかしいのだろうか?
しかし。
「いえ、その…。実は…グラスフィア先生に質問する前に、昨日…放課後に、学院長先生に声をかけたんです」
と、女子生徒は打ち明けた。
そうだったのか。
じゃあ、やっぱり俺より先に、シルナに教えてもらおうとしたんだな。
そりゃそうだよな。分からない科目があったら、担当教師に聞くのが一番…。
「でも、そうしたら…怒られてしまって…」
…は?
俺は、思わず開いた口が塞がらなかった。
我ながら、間抜けな顔でポカンとしていたと思う。
「すぐに先生に聞くんじゃなくて、自分で勉強して、自分で考えろって…。だから昨日の放課後は、ずっと学生寮で何度も教科書を読み直してたんですけど…。…やっぱり分からなくて…」
「…」
「学院長先生に聞いたら、また怒られるかなって…。だから、グラスフィア先生に…」
…それで、俺に聞きに来たのか?
シルナに怒られるのが怖いから?
「その…私が懲りずに、自分で勉強せずに先生を頼ったって知ったら…また、学院長先生に怒られてしまうかもしれないので…。出来たら…黙っていてもらえると、嬉しいです」
もじもじと、困ったような顔で彼女は言った。
怒る?シルナが?
生徒が分からないところを聞きに来たと、そんなことを知ったら、シルナに怒られるかもしれない?
…そんな馬鹿な話、有り得ない。
俺は、目の前の女子生徒が何を言っているのか、信じられない気分だった。


