30分ほどかけて、生徒の分からないところを説明すると。
「あ、成程、そういうことか…」
「そう。分かったか?」
「はい…!ありがとうございます」
それは良かった。
自信なかったけど、何とか教えられたよ。
「他に分からないところは?遠慮しないで、何でも聞いて良いんだぞ」
乗りかかった船だからな。
分からないところがあるなら、今日、ここで全部はっきりさせよう。
教師としても、生徒目線で分からない箇所を教えてもらえるのは、結構助かる。
教師の思う難しいところと、実際に生徒が思う難しいところは、意外と違っていたりするのだ。
すると。
「いえ、もう大丈夫です…。ありがとうございました」
「そうか」
この女子生徒の疑問は、全て解けたらしい。
それは何より。
…何より、なんだけど。
俺は、ふと気になった疑問を口にした。
「…それにしても、シルナ…学院長先生には聞かなかったんだな」
いや、別に俺でも良いんだけどさ。
「え…?」
「これ、学院長先生の科目だろう?」
「それは…そう、なんですけど…」
正直、俺は自分のことを、生徒から親しみやすい教師だとは思ってない。
他の教師と比較したら、俺は割と…近寄り難い部類に入るんじゃないかと思う。
イレースほどじゃないけどな。
うちの学院の教師と言えば、シルナを始め、生徒との距離はかなり近い。
シルナは言うまでもなく、生徒と友達のように接するし。
ナジュはイケメンカリスマ教師を自称しており、主に女子生徒から、絶大な人気を得ている。
最近では天音も、持ち前の物腰柔らかな性格が功を奏してか、生徒から話しかけられることが増えているようだ。
イレースは…あの性格だけど、しかし生徒から質問されることは多いらしい。
イレースは、教育に非常に厳格な人間である。
まさに、教師の鑑。
そんな彼女は、生徒が分からないところを尋ねたからといって、「そんなことも分からないのか」と叱責するようなことはない。
生徒が理解するまで、じっくり教えている。
とても辛口な彼女ではあるが、アドバイスは非常に的確だし、分かりやすいと評判だ。
分からないところを、素直に分からないと認め、積極的に学習しようとする生徒に対しては、イレースも誠意を以て応える。
一度は、「この科目とこの科目とこの科目のここまで全部、どうしても分からない」と涙目で訴えてきた生徒の為に、放課後に個別授業のプログラムを組んで、マンツーマンでじっくり指導したこともあるそうだ。
なかなか、そこまで出来る教師はいないぞ。
さすがはイレース。同じ教師として、頭が上がらない。
…で、それはともかくとして。
イーニシュフェルト魔導学院には、そういう教師が多いから…俺に質問してくる生徒って、結構珍しい。
まぁ、俺の主な担当科目は、上級生相手の時魔法だから…。そのせいでもあるんだろうけど。
他の教師達を差し置いて、俺に尋ねてくるとは…。
有り難いことではあるが、「何故俺?」という疑問が残る。
…すると。
「あ、成程、そういうことか…」
「そう。分かったか?」
「はい…!ありがとうございます」
それは良かった。
自信なかったけど、何とか教えられたよ。
「他に分からないところは?遠慮しないで、何でも聞いて良いんだぞ」
乗りかかった船だからな。
分からないところがあるなら、今日、ここで全部はっきりさせよう。
教師としても、生徒目線で分からない箇所を教えてもらえるのは、結構助かる。
教師の思う難しいところと、実際に生徒が思う難しいところは、意外と違っていたりするのだ。
すると。
「いえ、もう大丈夫です…。ありがとうございました」
「そうか」
この女子生徒の疑問は、全て解けたらしい。
それは何より。
…何より、なんだけど。
俺は、ふと気になった疑問を口にした。
「…それにしても、シルナ…学院長先生には聞かなかったんだな」
いや、別に俺でも良いんだけどさ。
「え…?」
「これ、学院長先生の科目だろう?」
「それは…そう、なんですけど…」
正直、俺は自分のことを、生徒から親しみやすい教師だとは思ってない。
他の教師と比較したら、俺は割と…近寄り難い部類に入るんじゃないかと思う。
イレースほどじゃないけどな。
うちの学院の教師と言えば、シルナを始め、生徒との距離はかなり近い。
シルナは言うまでもなく、生徒と友達のように接するし。
ナジュはイケメンカリスマ教師を自称しており、主に女子生徒から、絶大な人気を得ている。
最近では天音も、持ち前の物腰柔らかな性格が功を奏してか、生徒から話しかけられることが増えているようだ。
イレースは…あの性格だけど、しかし生徒から質問されることは多いらしい。
イレースは、教育に非常に厳格な人間である。
まさに、教師の鑑。
そんな彼女は、生徒が分からないところを尋ねたからといって、「そんなことも分からないのか」と叱責するようなことはない。
生徒が理解するまで、じっくり教えている。
とても辛口な彼女ではあるが、アドバイスは非常に的確だし、分かりやすいと評判だ。
分からないところを、素直に分からないと認め、積極的に学習しようとする生徒に対しては、イレースも誠意を以て応える。
一度は、「この科目とこの科目とこの科目のここまで全部、どうしても分からない」と涙目で訴えてきた生徒の為に、放課後に個別授業のプログラムを組んで、マンツーマンでじっくり指導したこともあるそうだ。
なかなか、そこまで出来る教師はいないぞ。
さすがはイレース。同じ教師として、頭が上がらない。
…で、それはともかくとして。
イーニシュフェルト魔導学院には、そういう教師が多いから…俺に質問してくる生徒って、結構珍しい。
まぁ、俺の主な担当科目は、上級生相手の時魔法だから…。そのせいでもあるんだろうけど。
他の教師達を差し置いて、俺に尋ねてくるとは…。
有り難いことではあるが、「何故俺?」という疑問が残る。
…すると。


