俺達はご覧の通り、やる気満々だったのだが。
…しかし。
「…三日間、猶予をやる。それまでに決めておくことだ」
族長の爺さんは、偉そうにそう決めつけた。
猶予だと…?馬鹿にしやがって。
何処まで上から目線なんだ。
「お前、生きてここから逃げられるとおもっ…」
「三日が過ぎたらまた来る。精々、己の犯した罪を今一度よく考えるんだな」
やっぱりこいつ、ムカつくわ。
上から目線にも程がある。
一発、魔力の塊でもぶつけてやろうと思った。
…が。
突如として、爺さんの身体がドロドロと溶け。
床に吸収されるように、その場から消えてしまった。
その後は、もう跡形もなくなっていた。
「えっ…!」
…何だ?今の…。
ワープ…にしては、いささか気色悪いのだが…。
部屋の中に残っているのは、鼻を突く腐敗臭だけだった。
「何処行ったんだ、あいつ…」
「…逃げたようですね。ちっ…逃げ足の速い奴です」
雷を撃ち損ねたイレースが、舌打ちを漏らした。
…まぁ、奴はイーニシュフェルトの里の族長だと言ってたからな。
シルナ並みの…いや。
シルナ以上に、陰湿極まりない魔法を扱えることだろう。
言いたいことだけ全部言って、危なくなったら緊急離脱出来るよう、下準備してきたのだろう。
…こればかりは仕方がない。
俺達にとっては、何の前触れもなく、完全に奇襲攻撃を仕掛けられたのだし。
誰も怪我をせずに、爺さんを撤退させたのだと考えれば…。
…まぁ、悪くないだろう。
不愉快なのは変わらないけどな。
「…シルナ、大丈夫か?」
俺は、未だに顔面蒼白で俯いているシルナに声をかけた。
魔力を消耗し切って、ただでさえ弱ってるところに。
過去からの亡霊が現れて、不意打ちで痛いところを突かれるなんて。
シルナにとっては、泣きっ面に蜂だろう。
「羽久…私は…」
「何も言うな、何も…。お前は悪くない」
シルナの気持ちも考えず、一方的に「イーニシュフェルトの里の価値観」を押し付ける、あの爺さんが悪い。
シルナにだって、自由に生きる権利があるのだ。
その権利を無視するような奴に同情の余地は…。
…そのとき。
「…あいつ…は、不味いですよ…」
「ナジュ…?」
満身創痍状態のナジュが、苦しげに呻いた。
…しかし。
「…三日間、猶予をやる。それまでに決めておくことだ」
族長の爺さんは、偉そうにそう決めつけた。
猶予だと…?馬鹿にしやがって。
何処まで上から目線なんだ。
「お前、生きてここから逃げられるとおもっ…」
「三日が過ぎたらまた来る。精々、己の犯した罪を今一度よく考えるんだな」
やっぱりこいつ、ムカつくわ。
上から目線にも程がある。
一発、魔力の塊でもぶつけてやろうと思った。
…が。
突如として、爺さんの身体がドロドロと溶け。
床に吸収されるように、その場から消えてしまった。
その後は、もう跡形もなくなっていた。
「えっ…!」
…何だ?今の…。
ワープ…にしては、いささか気色悪いのだが…。
部屋の中に残っているのは、鼻を突く腐敗臭だけだった。
「何処行ったんだ、あいつ…」
「…逃げたようですね。ちっ…逃げ足の速い奴です」
雷を撃ち損ねたイレースが、舌打ちを漏らした。
…まぁ、奴はイーニシュフェルトの里の族長だと言ってたからな。
シルナ並みの…いや。
シルナ以上に、陰湿極まりない魔法を扱えることだろう。
言いたいことだけ全部言って、危なくなったら緊急離脱出来るよう、下準備してきたのだろう。
…こればかりは仕方がない。
俺達にとっては、何の前触れもなく、完全に奇襲攻撃を仕掛けられたのだし。
誰も怪我をせずに、爺さんを撤退させたのだと考えれば…。
…まぁ、悪くないだろう。
不愉快なのは変わらないけどな。
「…シルナ、大丈夫か?」
俺は、未だに顔面蒼白で俯いているシルナに声をかけた。
魔力を消耗し切って、ただでさえ弱ってるところに。
過去からの亡霊が現れて、不意打ちで痛いところを突かれるなんて。
シルナにとっては、泣きっ面に蜂だろう。
「羽久…私は…」
「何も言うな、何も…。お前は悪くない」
シルナの気持ちも考えず、一方的に「イーニシュフェルトの里の価値観」を押し付ける、あの爺さんが悪い。
シルナにだって、自由に生きる権利があるのだ。
その権利を無視するような奴に同情の余地は…。
…そのとき。
「…あいつ…は、不味いですよ…」
「ナジュ…?」
満身創痍状態のナジュが、苦しげに呻いた。


