ヴァルシーナのお祖父さんが、何でこんなところに…。
…いや、何でこんなところにいるのかは愚問だな。
ご覧の通り。
シルナに文句つけに来たのだ。
なんとまぁ勝手なことを…。
「我が一族の汚点は、貴様を救世主に任命した我が、責任を持って消し去らねばならない…」
何言ってんだ、こいつ。
先に責任押し付けたのはお前だろ。
で、都合が悪くなったら消す、と?
見勝手にも程がある。
「…調子に乗るなよ」
口を挟むなと言われたが、しかし口を挟まずにはいられなかった。
当たり前だろ。
俺は、シルナの相棒なんだから。
「さっきから聞いてりゃ…言うこと為すこと、孫娘と同じだな」
この爺さんあって、あのヴァルシーナあり、ということだ。
見た目が違うだけで、言動はヴァルシーナのコピーのようだ。
ただし、さすが長老というだけあって…重圧感は、爺さんの方が遥かに上だった。
しかし、俺は怯まない。
ここまでコケにされたのだ。俺も黙ってはいられない。
万全のコンディションではないけども…退くに退けないときはある。
今がそうだ。
絶対に…シルナに手は出させない。
「…」
俺とイレースと、それからすぐりが、一歩前に出た。
その後ろで、令月が小刀を構えていた。
盤石の布陣…とは言い難いが。
こちらも精鋭揃いだからな。
老いぼれ爺さんの一人くらい、どうとでも…。
…しかし。
「シルナ・エインリー。神に見離された貴様に、選択肢を与えよう」
爺さんは俺達には目もくれず、シルナにそう言った。
「選択肢…?」
「貴様の首と、そこにいる…邪神の器の首を差し出せ。それで全て水に流してやろう」
…はぁ?
何を、ふざけたことを…。
「愛する者と心中するなら、本望だろう。これ以上無益な血を流さずに済む」
「…」
「貴様が消え、邪神が消え…正常なる世界に戻った後のことは、我が孫娘に一切を託す」
ヴァルシーナに…?
あいつがそんな器だとは、とても…。
「貴様が背負う責任を、我や孫娘が肩代わりしてやろうと言うのだ。裏切り者には勿体無いほどの処遇だろう」
「…」
「選べ。責任を捨てて、ご執心の邪神の器と共に死ぬか。それとも…この期に及んで、まだ恥を晒し続けるか」
…こいつ。
なんて嫌なジジィだ。シルナの痛いところを、何度も的確に攻撃して…。
「…学院長が選択をする前に、あなたが黒焦げになるという選択肢は如何ですか?」
イーニシュフェルトの里の族長だろうが、関係なく恐れ知らずのイレースが。
自身の杖に、バリバリと雷を纏わせていた。
容赦がない。容赦が。
しかし、俺もイレース案に賛成だ。
ここでこいつを丸焦げにしてしまえば、全て丸く収まる。
丸焦げだけに。
「…そういう訳だ。お前はこの場で死ね」
俺もまた、杖を握り締めた。
…いや、何でこんなところにいるのかは愚問だな。
ご覧の通り。
シルナに文句つけに来たのだ。
なんとまぁ勝手なことを…。
「我が一族の汚点は、貴様を救世主に任命した我が、責任を持って消し去らねばならない…」
何言ってんだ、こいつ。
先に責任押し付けたのはお前だろ。
で、都合が悪くなったら消す、と?
見勝手にも程がある。
「…調子に乗るなよ」
口を挟むなと言われたが、しかし口を挟まずにはいられなかった。
当たり前だろ。
俺は、シルナの相棒なんだから。
「さっきから聞いてりゃ…言うこと為すこと、孫娘と同じだな」
この爺さんあって、あのヴァルシーナあり、ということだ。
見た目が違うだけで、言動はヴァルシーナのコピーのようだ。
ただし、さすが長老というだけあって…重圧感は、爺さんの方が遥かに上だった。
しかし、俺は怯まない。
ここまでコケにされたのだ。俺も黙ってはいられない。
万全のコンディションではないけども…退くに退けないときはある。
今がそうだ。
絶対に…シルナに手は出させない。
「…」
俺とイレースと、それからすぐりが、一歩前に出た。
その後ろで、令月が小刀を構えていた。
盤石の布陣…とは言い難いが。
こちらも精鋭揃いだからな。
老いぼれ爺さんの一人くらい、どうとでも…。
…しかし。
「シルナ・エインリー。神に見離された貴様に、選択肢を与えよう」
爺さんは俺達には目もくれず、シルナにそう言った。
「選択肢…?」
「貴様の首と、そこにいる…邪神の器の首を差し出せ。それで全て水に流してやろう」
…はぁ?
何を、ふざけたことを…。
「愛する者と心中するなら、本望だろう。これ以上無益な血を流さずに済む」
「…」
「貴様が消え、邪神が消え…正常なる世界に戻った後のことは、我が孫娘に一切を託す」
ヴァルシーナに…?
あいつがそんな器だとは、とても…。
「貴様が背負う責任を、我や孫娘が肩代わりしてやろうと言うのだ。裏切り者には勿体無いほどの処遇だろう」
「…」
「選べ。責任を捨てて、ご執心の邪神の器と共に死ぬか。それとも…この期に及んで、まだ恥を晒し続けるか」
…こいつ。
なんて嫌なジジィだ。シルナの痛いところを、何度も的確に攻撃して…。
「…学院長が選択をする前に、あなたが黒焦げになるという選択肢は如何ですか?」
イーニシュフェルトの里の族長だろうが、関係なく恐れ知らずのイレースが。
自身の杖に、バリバリと雷を纏わせていた。
容赦がない。容赦が。
しかし、俺もイレース案に賛成だ。
ここでこいつを丸焦げにしてしまえば、全て丸く収まる。
丸焦げだけに。
「…そういう訳だ。お前はこの場で死ね」
俺もまた、杖を握り締めた。


