裏切り者…『M.T.S社』という、その組織の拠点に辿り着くなり。
僕の「お仲間」は、真価を発揮した。
「お邪魔しまーす」
と言いながら、漆黒の鎌を一振り。
建物の入り口を破壊し、堂々と正面から入っていった。
なんという、ダイナミック入室。
いっそあっぱれ。
「…はぁ、やれやれ…」
どうやらこのダイナミック入室は、ルレイアさんの常だそうで。
ルルシーさんは溜め息をつきながらも、相棒を止めようとはしなかった。
仲良しなんですね、本当に。
「さて、やりますか」
ぐるぐると鎌を回し、まさに死神然として敵に襲いかかるその姿は。
不死身じゃなかったら、逃げ出したくなるほどに恐ろしかった。
何なら、この人なら僕を殺せるのでは?と思うほど。
まぁ…それは無理なんですけど…。
「おい、ルレイア。張り切るのは良いが、皆殺しにはするなよ」
「えー」
皆殺し、という物騒な言葉が、当たり前のように飛び交う職場である。
何で残念そうなんですか?
「リーダーと…幹部の一人や二人は、生かして捕らえる。聞きたいことがあるからな」
「仕方ないですね…。分かりましたよ。努力はしますが、うっかり鎌が滑ったら、保証は出来ませんね」
「全く…勢い余るんじゃない」
勢い余って鎌が滑る。そんなことあります?
この人達の生きている常識についていけないよ。
すると。
「俺とルルシーは、最上階を目指しますよ。ルーチェスは、この奥にある武器庫を制圧してもらえますか」
と、ルレイアさんが指示した。
武器庫の制圧とは。
かなり重要な…かつ、危険な役割を担わされてしまった。
本当、この人と来たら…。
…まぁ、良いですけど。
ボロを出したら困るから、単独行動の方が気を遣わずに済むし。
何なら僕、不死身ですから。恐れるものは何もない。
「分かりました。行ってきます」
「宜しくお願いします」
この人達が見ていないところなら、魔法も使えますしね。
まぁ、何とかなるでしょう。
イーニシュフェルト魔導学院の教師ともあろう者が、魔法も使えない素人の一団に良いようにあしらわれた、なんて。
さすがにプライドが許さないので。頑張りますよ。
しかし。
「おいおい…。ルーチェス一人でか?大丈夫なのか?」
心配性らしいルルシーさんが、決定に口を挟んできた。
「順番に制圧した方が良いんじゃないか?まず武器庫を制圧して、それから上に…」
「そんなのんびりしてちゃ、奇襲した意味が無いじゃないですか。逃げられちゃいますよ?」
「それは…。でも、ルーチェス一人に負担をかける訳にはいかないだろ」
わお。
随分と、優しい同僚をお持ちのようで。
イレースさんにも見習って欲しい優しさですね。
僕の「お仲間」は、真価を発揮した。
「お邪魔しまーす」
と言いながら、漆黒の鎌を一振り。
建物の入り口を破壊し、堂々と正面から入っていった。
なんという、ダイナミック入室。
いっそあっぱれ。
「…はぁ、やれやれ…」
どうやらこのダイナミック入室は、ルレイアさんの常だそうで。
ルルシーさんは溜め息をつきながらも、相棒を止めようとはしなかった。
仲良しなんですね、本当に。
「さて、やりますか」
ぐるぐると鎌を回し、まさに死神然として敵に襲いかかるその姿は。
不死身じゃなかったら、逃げ出したくなるほどに恐ろしかった。
何なら、この人なら僕を殺せるのでは?と思うほど。
まぁ…それは無理なんですけど…。
「おい、ルレイア。張り切るのは良いが、皆殺しにはするなよ」
「えー」
皆殺し、という物騒な言葉が、当たり前のように飛び交う職場である。
何で残念そうなんですか?
「リーダーと…幹部の一人や二人は、生かして捕らえる。聞きたいことがあるからな」
「仕方ないですね…。分かりましたよ。努力はしますが、うっかり鎌が滑ったら、保証は出来ませんね」
「全く…勢い余るんじゃない」
勢い余って鎌が滑る。そんなことあります?
この人達の生きている常識についていけないよ。
すると。
「俺とルルシーは、最上階を目指しますよ。ルーチェスは、この奥にある武器庫を制圧してもらえますか」
と、ルレイアさんが指示した。
武器庫の制圧とは。
かなり重要な…かつ、危険な役割を担わされてしまった。
本当、この人と来たら…。
…まぁ、良いですけど。
ボロを出したら困るから、単独行動の方が気を遣わずに済むし。
何なら僕、不死身ですから。恐れるものは何もない。
「分かりました。行ってきます」
「宜しくお願いします」
この人達が見ていないところなら、魔法も使えますしね。
まぁ、何とかなるでしょう。
イーニシュフェルト魔導学院の教師ともあろう者が、魔法も使えない素人の一団に良いようにあしらわれた、なんて。
さすがにプライドが許さないので。頑張りますよ。
しかし。
「おいおい…。ルーチェス一人でか?大丈夫なのか?」
心配性らしいルルシーさんが、決定に口を挟んできた。
「順番に制圧した方が良いんじゃないか?まず武器庫を制圧して、それから上に…」
「そんなのんびりしてちゃ、奇襲した意味が無いじゃないですか。逃げられちゃいますよ?」
「それは…。でも、ルーチェス一人に負担をかける訳にはいかないだろ」
わお。
随分と、優しい同僚をお持ちのようで。
イレースさんにも見習って欲しい優しさですね。


