朝食の後。
僕は、セカイお姉ちゃんに教えてもらった情報を頼りに、自分の「職場」に向かった。
「うわぁ…。…いかにも…」
辿り着いたのは、巨塔のようにそびえ立つ、何階建てなのか数えるのも億劫になりそうな漆黒のビル。
いかにも…マフィアの本拠地、って感じだ。
そう、マフィアですよ。
僕の現在の職業、マフィアなんだそうです。セカイお姉ちゃんに聞きました。
信じられるか?
元の世界では、ルーデュニア聖王国1健全で、清流のように清らかな心を持ち。
イーニシュフェルト魔導学院で、一番良識のあるイケメンカリスマ教師をやっている、この僕が。
この世界では、裏社会にどっぷり浸かっているとは。
人生、分からないものですね。
…まぁ、人に言えない後ろ暗いところがあるのは、元の世界の僕も同じだけど。
大方、『不思議の国のアリス』による、気の利いた粋な計らいなのだろう。
お茶会でアリスに会ったら、一発くらいぶん殴ってやろう。
人の心を弄ぶにも、限度ってものがある。
僕が言っても、あまり説得力を感じないかもしれないが…。
「…よし」
それはともかくとして。
まずは、この建物に入ろう。
自分の職場とはいえ、マフィアの拠点に単身乗り込むとなると、ちょっとわくわ、いや、緊張しますよね。
入った瞬間、マシンガンで蜂の巣…なんてことはないよな?
僕はマフィアを何だと思ってるのか。
まぁ、マシンガンで蜂の巣にされたところで、それで死ぬ僕じゃないが。
爪を剥がされようが、薬漬けにされようが、切り刻まれようが、銃弾でぶっ飛ばされようが。
どうやったって死なないのだから、堂々と胸を張っていよう。
「おはようございます」
真正面の入り口から、堂々と入り込む。
さぁ、どうなるだろう?
エントランスには、黒い服を着て、黒いサングラスをかけた、強面のお兄さん達がうろうろしていた。
うわぁ、いかにもって感じだ。
何だかもう…絵に描いたようなマフィア。実にいかつい。
こんな集団に取り囲まれたら、さすがの僕も、命の危機を感じますよ。
…一秒だけね。
いや、だってほら、僕死にませんから。
怖いものなし。
しかし、僕が取り囲まれることはなかった。
強面のお兄さん達は、僕に拳銃を向ける代わりに。
90度に腰を折って、声を揃えるようにして、大声で挨拶してきた。
「おはようございます!」
「おはようございます、ルーチェスさん!」
「ルーチェスさん、お疲れ様です!」
…おぉ。
こんな強面のお兄さん達に、揃って挨拶してもらうとは。
何だろう。何だか、自分が大物になった気分。
実際、この世界で…そして、このマフィアの中で、僕は…そこそこの大物であるらしい。
成程ね。
やっぱり僕は、どんな世界にいても、只者じゃないってことだな。
滲み出る、強者のオーラって奴だ。
いやぁ罪深い、罪深いですよ。
ともあれ、襲われなくて良かった。
どうやら、普通に話しかけても問題なさそうだ。
僕は、セカイお姉ちゃんに教えてもらった情報を頼りに、自分の「職場」に向かった。
「うわぁ…。…いかにも…」
辿り着いたのは、巨塔のようにそびえ立つ、何階建てなのか数えるのも億劫になりそうな漆黒のビル。
いかにも…マフィアの本拠地、って感じだ。
そう、マフィアですよ。
僕の現在の職業、マフィアなんだそうです。セカイお姉ちゃんに聞きました。
信じられるか?
元の世界では、ルーデュニア聖王国1健全で、清流のように清らかな心を持ち。
イーニシュフェルト魔導学院で、一番良識のあるイケメンカリスマ教師をやっている、この僕が。
この世界では、裏社会にどっぷり浸かっているとは。
人生、分からないものですね。
…まぁ、人に言えない後ろ暗いところがあるのは、元の世界の僕も同じだけど。
大方、『不思議の国のアリス』による、気の利いた粋な計らいなのだろう。
お茶会でアリスに会ったら、一発くらいぶん殴ってやろう。
人の心を弄ぶにも、限度ってものがある。
僕が言っても、あまり説得力を感じないかもしれないが…。
「…よし」
それはともかくとして。
まずは、この建物に入ろう。
自分の職場とはいえ、マフィアの拠点に単身乗り込むとなると、ちょっとわくわ、いや、緊張しますよね。
入った瞬間、マシンガンで蜂の巣…なんてことはないよな?
僕はマフィアを何だと思ってるのか。
まぁ、マシンガンで蜂の巣にされたところで、それで死ぬ僕じゃないが。
爪を剥がされようが、薬漬けにされようが、切り刻まれようが、銃弾でぶっ飛ばされようが。
どうやったって死なないのだから、堂々と胸を張っていよう。
「おはようございます」
真正面の入り口から、堂々と入り込む。
さぁ、どうなるだろう?
エントランスには、黒い服を着て、黒いサングラスをかけた、強面のお兄さん達がうろうろしていた。
うわぁ、いかにもって感じだ。
何だかもう…絵に描いたようなマフィア。実にいかつい。
こんな集団に取り囲まれたら、さすがの僕も、命の危機を感じますよ。
…一秒だけね。
いや、だってほら、僕死にませんから。
怖いものなし。
しかし、僕が取り囲まれることはなかった。
強面のお兄さん達は、僕に拳銃を向ける代わりに。
90度に腰を折って、声を揃えるようにして、大声で挨拶してきた。
「おはようございます!」
「おはようございます、ルーチェスさん!」
「ルーチェスさん、お疲れ様です!」
…おぉ。
こんな強面のお兄さん達に、揃って挨拶してもらうとは。
何だろう。何だか、自分が大物になった気分。
実際、この世界で…そして、このマフィアの中で、僕は…そこそこの大物であるらしい。
成程ね。
やっぱり僕は、どんな世界にいても、只者じゃないってことだな。
滲み出る、強者のオーラって奴だ。
いやぁ罪深い、罪深いですよ。
ともあれ、襲われなくて良かった。
どうやら、普通に話しかけても問題なさそうだ。


