神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜

朝はトースト派、ご飯派、シリアル派、チョコ派と、色々なパターンがあるが。

消し炭派がいるとは…。世の中、まだまだ分からないことがたくさんだ。

世界って広いですね。

ただ、消し炭を食べるのは身体に良くないのではないかと思う。

あなた、人間でしょう?

人間は脆いから、食べるものには気を遣った方が良いですよ。

「今朝、ルーチェス君が珍しくお寝坊さんだったからさー。代わりに私が作ったんだ!」

とのこと。

その笑顔が素敵だから、もう消し炭の朝ご飯のことなんて、どうでも良いんじゃないかな。

つまり、いつも食事を作るのは僕の役目だったってことか。

じゃ、寝坊した僕が悪いな。

いや、意図して寝坊した訳じゃないんだが。

「ちょっと…あの…火加減が強かったみたいだけど」

「…」

「で、でもでも、きっと食べられるよ。大丈夫だよ」

「…」

「さ、さー食べてみよー。はいっ、ルーチェス君どうぞ〜」

…分かりましたよ。

好きな女の子が僕の為に、朝から一生懸命頑張って作ってくれた、愛情たっぷりの朝ご飯ですからね。

わー幸せー美味しそー(棒)。

…例えそれが消し炭でも、喜んで食べるのが男の義務というものでしょう?

それにほら、僕不死身だから。

もし万が一命が危うくなったとしても、死にませんから。

いやぁ、不死身の身体万歳。

「分かりました。食べてみましょう」

「そ、そうそう!宜しく!どうぞ〜」

では、実食。

いただきます。

ひょいっ、と僕は消し炭の目玉焼きを一口、口に入れた。





えー。

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