丁寧に触診して、よく分かった。
僕の目の前にいる、このリリスそっくりの女性。
セカイお姉ちゃんという、この人は。
僕の中にいる、僕の愛しい恋人と…同一人物である。
…と、言っても過言ではない。
しかし、リリス本人ではない。それははっきりしていた。
その理由は…言うまでもないだろう?
だって、僕のリリスは魔物で、この人は魔物じゃない。ただの人間だ。
至ってシンプルな理屈だろう?
いくら見た目が全く同じで、触り心地も同じだと言えど…自分の恋人を間違えたりはしないですよ、僕は。
可愛いのは確かだけど。
「全くも〜…。いきなりどうしちゃったのさ、ルーチェス君ったら」
この通り、僕のことをルーチェス君呼びしてるしな。
リリスだったら、ナジュ君と呼ぶはずだ。
リリスであって、リリスではない人…。
…やはり、『不思議の国のアリス』が作り出した副産物なのだろう。
全く、粋なことをしてくれるよなぁ。楽しくなってきたじゃないか。
俄然、この世界に興味が湧いてきた。
少なくとも、あの忌まわしい、賢者の石の作った異次元世界よりは数倍マシだな。
リリスのそっくりさんがいるというだけで、精神衛生に大変良い。
「…ねぇ、ルーチェス君」
「はい?」
ルーチェス君と呼ばれるのは慣れないが、たまには新鮮で良いかもしれない。
「その頭の帽子、どうしたの?」
「…あー…」
うん。これね。
僕も気になってるんだけど…外そうと思っても外せないんですよ。
「それもあれ?師匠さんの趣味なの?」
師匠?
「これですか…これはですね…。世界的な事情と言いますか…」
「へ?どういうこと?」
「狂った帽子屋の世界」だから、仕方なくって言うか…。
…そうだな。
「…僕の新しいチャームポイントってことです」
「成程!そうなのか〜」
それで納得するんですか。
さすが、性格がリリスそのものだな。
「ところで、セカイお姉ちゃん」
「何だい、可愛い弟君よ」
何その呼び方。新鮮で素敵。
新たな性癖に目覚めそう。
「僕も一つ、気になってることがあるんですけど…聞いても良いですか?」
「うむ。何でも聞いてくれてよいぞ」
「ありがとうございます」
それじゃ、遠慮なく。
僕は、ダイニングテーブルの上の消し炭を指差した。
「何なんですか?この消し炭」
「よくぞ聞いてくれた。これはね…今日の朝ご飯です」
「…」
…成程。
この、セカイお姉ちゃんは…どうやら、非常に個性的な味覚の持ち主らしい。
僕の目の前にいる、このリリスそっくりの女性。
セカイお姉ちゃんという、この人は。
僕の中にいる、僕の愛しい恋人と…同一人物である。
…と、言っても過言ではない。
しかし、リリス本人ではない。それははっきりしていた。
その理由は…言うまでもないだろう?
だって、僕のリリスは魔物で、この人は魔物じゃない。ただの人間だ。
至ってシンプルな理屈だろう?
いくら見た目が全く同じで、触り心地も同じだと言えど…自分の恋人を間違えたりはしないですよ、僕は。
可愛いのは確かだけど。
「全くも〜…。いきなりどうしちゃったのさ、ルーチェス君ったら」
この通り、僕のことをルーチェス君呼びしてるしな。
リリスだったら、ナジュ君と呼ぶはずだ。
リリスであって、リリスではない人…。
…やはり、『不思議の国のアリス』が作り出した副産物なのだろう。
全く、粋なことをしてくれるよなぁ。楽しくなってきたじゃないか。
俄然、この世界に興味が湧いてきた。
少なくとも、あの忌まわしい、賢者の石の作った異次元世界よりは数倍マシだな。
リリスのそっくりさんがいるというだけで、精神衛生に大変良い。
「…ねぇ、ルーチェス君」
「はい?」
ルーチェス君と呼ばれるのは慣れないが、たまには新鮮で良いかもしれない。
「その頭の帽子、どうしたの?」
「…あー…」
うん。これね。
僕も気になってるんだけど…外そうと思っても外せないんですよ。
「それもあれ?師匠さんの趣味なの?」
師匠?
「これですか…これはですね…。世界的な事情と言いますか…」
「へ?どういうこと?」
「狂った帽子屋の世界」だから、仕方なくって言うか…。
…そうだな。
「…僕の新しいチャームポイントってことです」
「成程!そうなのか〜」
それで納得するんですか。
さすが、性格がリリスそのものだな。
「ところで、セカイお姉ちゃん」
「何だい、可愛い弟君よ」
何その呼び方。新鮮で素敵。
新たな性癖に目覚めそう。
「僕も一つ、気になってることがあるんですけど…聞いても良いですか?」
「うむ。何でも聞いてくれてよいぞ」
「ありがとうございます」
それじゃ、遠慮なく。
僕は、ダイニングテーブルの上の消し炭を指差した。
「何なんですか?この消し炭」
「よくぞ聞いてくれた。これはね…今日の朝ご飯です」
「…」
…成程。
この、セカイお姉ちゃんは…どうやら、非常に個性的な味覚の持ち主らしい。


