神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜

――――――…一方、こちらは。

トランプで2を引いた僕が、青い光に包まれて辿り着いたのは。

「狂った帽子屋の世界」である。







「…」

その世界にやって来た僕は、まず、周囲をぐるりと見渡した。

…どうやら、誰かの家の中らしい。

見たことがあるような、ないような…。

次に、窓の外を見た。

空の色、問題なし。

雲の色、問題なし。

僕の魔法…も、問題なし。

僕の格好…は…。

「…問題あり」

部屋にあった鏡に映った、自分の姿を見て。

僕は、思わずそう呟いていた。