神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜

…さて、まずやるべきことは。

「えぇと、招待状、招待状…あ、これじゃない?」 

探すまでもなく、あっという間に見つけた。

白ウサギが着ている上着のポケットに、青い封筒が入っていた。

これが招待状…か。

やっぱり、こいつが持ってたんだな。

白ウサギを追いかけ続けてきたのは、間違いじゃなかったらしい。

招待状を回収し、これで僕達の当座の安全は確保された。

ほっ。

…さて、では改めて。

「…焼肉パーティーにしようか」
 
僕は、良い感じに吊り下げられているウサギを前に、小刀を取り出した。

危機を察知した白ウサギが、全力でじたばたし始めた。

もう遅いよ。

「やったー。美味しいもんねーウサギ肉」

「僕が絞めて捌くから、『八千歳』、火を熾してくれる?」

「りょーかーい」

全力でじたばたする白ウサギ。

もう遅いって。

じゃ、食べよっか。

ウサギの耳を掴み、一気に喉を掻き切ろう…と、したそのとき。




僕と『八千歳』は、この世界に来たときと同じ…青い光に包まれた。