庭師のお兄さんの言った通り。
白ウサギは、りんごの木に登って呑気に昼寝していた。
猫みたい。
ウサギって、木に登ることあるんだろうか。
まぁ、犬もおだてれば木に登るらしいし。
もしかしたらウサギも、おだてたら木に登るのかも。
…それはそれとして。
「よし、じゃあ…試してみようか」
僕は、いちごミルフィーユ村でもらってきた、例の切り札を、そっとかごから出し。
りんごの木の下に、お供えしておいた。
…え?切り札って何かって?
ケーキだよ。
学院長の好きなチョコケーキじゃなくて。
ウサギが大好きな、キャロットケーキ。
これをお供えしておくことによって、白ウサギがホイホイ釣られる…らしいのだが。
正直、僕は半信半疑だった。
あれほど追いかけても捕まらなかったのに、こんなキャロットケーキくらいで釣れるのだろうか。
でも、学院長だって…チョコケーキには釣られるもんな。
もしかしたら、白ウサギも捕まえられるかもしれない。
「これで良し…と。じゃあ、あっちで様子見よっか」
「そうだね」
僕と『八千歳』は、反対側にある木の陰に隠れて様子を窺うことにした。
すると、ものの数分足らずで。
白ウサギが、匂いに釣られたかのように、ひょこっと身を起こした。
お?
そして、木の下にお供えしているキャロットケーキを発見するなり。
脇目も振らずに、一目散に木から降りてきた。
白ウサギがキャロットケーキに辿り着く…その寸前。
「よっと」
キャロットケーキの周囲に張り巡らせていた、『八千歳』の糸が。
白ウサギの後ろ脚を縛り上げ、その場に吊るした。
「…」
「…」
僕と『八千歳』は、無言で顔を見合わせた。
…今までの追いかけっこは何だったんだろう、と思うほど…あっさり捕まってしまった。
キャロットケーキの威力、恐るべし。
騙したな、とばかりに、じたばた暴れる白ウサギ。
残念だったね。
一度『八千歳』の糸に捕まったら、もう二度と逃げられないよ。
僕でさえ無理なのに、ウサギごときでどうにかなるはずがない。
「…やっと捕まえたね」
何にせよ。
これで、追いかけっこはもうおしまいだ。
隠れるのをやめ、木の陰から出て…僕達は白ウサギの前に姿を現せた。
白ウサギは、りんごの木に登って呑気に昼寝していた。
猫みたい。
ウサギって、木に登ることあるんだろうか。
まぁ、犬もおだてれば木に登るらしいし。
もしかしたらウサギも、おだてたら木に登るのかも。
…それはそれとして。
「よし、じゃあ…試してみようか」
僕は、いちごミルフィーユ村でもらってきた、例の切り札を、そっとかごから出し。
りんごの木の下に、お供えしておいた。
…え?切り札って何かって?
ケーキだよ。
学院長の好きなチョコケーキじゃなくて。
ウサギが大好きな、キャロットケーキ。
これをお供えしておくことによって、白ウサギがホイホイ釣られる…らしいのだが。
正直、僕は半信半疑だった。
あれほど追いかけても捕まらなかったのに、こんなキャロットケーキくらいで釣れるのだろうか。
でも、学院長だって…チョコケーキには釣られるもんな。
もしかしたら、白ウサギも捕まえられるかもしれない。
「これで良し…と。じゃあ、あっちで様子見よっか」
「そうだね」
僕と『八千歳』は、反対側にある木の陰に隠れて様子を窺うことにした。
すると、ものの数分足らずで。
白ウサギが、匂いに釣られたかのように、ひょこっと身を起こした。
お?
そして、木の下にお供えしているキャロットケーキを発見するなり。
脇目も振らずに、一目散に木から降りてきた。
白ウサギがキャロットケーキに辿り着く…その寸前。
「よっと」
キャロットケーキの周囲に張り巡らせていた、『八千歳』の糸が。
白ウサギの後ろ脚を縛り上げ、その場に吊るした。
「…」
「…」
僕と『八千歳』は、無言で顔を見合わせた。
…今までの追いかけっこは何だったんだろう、と思うほど…あっさり捕まってしまった。
キャロットケーキの威力、恐るべし。
騙したな、とばかりに、じたばた暴れる白ウサギ。
残念だったね。
一度『八千歳』の糸に捕まったら、もう二度と逃げられないよ。
僕でさえ無理なのに、ウサギごときでどうにかなるはずがない。
「…やっと捕まえたね」
何にせよ。
これで、追いかけっこはもうおしまいだ。
隠れるのをやめ、木の陰から出て…僕達は白ウサギの前に姿を現せた。


