神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜

その後どうなったかと言うと…阿鼻叫喚でした。

「退避!退避ぃぃーっ!!」

「きゃぁぁぁぁっ!助けて!」

「じょ、女王様、お逃げください!おにげ、うわぁぁぁ!!」

「燃える!燃やされるーっ!!」

「あ、悪魔だ…!!」

「逃げろぉぉぉ!国境まで逃げるんだぁぁぁぁ!」

…等々。

まぁ仕方ないですね。ここは戦場ですから。

…今、私を悪魔と言ったのは誰です?

ともあれ。

瞬く間に、ダイヤの国の軍勢は国境まで退却していった。

「…ふん。呆気ないものですね」

ちょっと雷鳴を轟かせた程度で、腰を抜かして帰っていくとは。

その程度の覚悟で、他国を侵略しようとは。全く片腹痛い。

尻尾を巻いて、さっさと帰りなさい。

かくして、ハートの国最大の危機は、最速で解決したのでした。