…どうしましょう、じゃないんですよ。
どうにかするしかないって、さっき言ったでしょう。
「どうしましょう…。まさかダイヤの国が攻めてくるなんて…一体どうして…。あぁ、どうしましょうどうしましょう…」
「じょ、女王様…。僕達はどうしたら良いんですか…?」
「ど、どうしましょう…。どうしたら良いんでしょう…?」
…この調子で。
主従揃って、一生頭を抱えていれば良い。
遠からず、その攻めてきたダイヤの国とやらに占拠されて、植民地にされることだろう。
それはそれで、無能なハートの国の運命だ。
仮にも国のトップに立つ者が、国の危機を前にして、頭を抱えるだけとは。
こんな無能な国は、いっそ他国の植民地にされた方が良いのではないかとすら思う。
…しかし。
「どうしましょう、どうしましょう…。…どうしたら良いのでしょう?どうか、助言してくださいませんか」
…あろうことか。
ハートの女王は、国の危機に瀕してなお、異国人の私に助言を求めてきた。
もうあなたの国に未来はないから、さっさと降伏して、植民地にされるなり、属国になるなり好きにしなさい、と言いたかった。
…しかし、それを言うことは出来ない。
そんな風に突き放すのは、可哀想だから?
…違う。
この人が女王の座から降ろされたら、アリスのお茶会の招待状を用立ててもらうという、あの約束を反故にされてしまうかもしれないからだ。
約束を果たすまでは、この人には権力の座についていてもらわなければ困る。
…仕方がない。
これが最後。これが最後です。
「ど、どうしましょう、どうしましょう…。私はどうしたら良いのでしょう…?」
…全く、この期に及んでうじうじと。
腹を括り、覚悟を決めなさい。情けない。
「…ダイヤの国、というのは?」
「え?」
「ダイヤの国というのは、隣の国ですか?」
「え、えぇ…そうです。ダイヤの国とは…ずっと友好関係を築いてきたのに…」
友好関係(笑)。
笑止。
簡単に国境を破られている癖に、よく友好なんて言葉が使えたものです。
仲が良いと思っていたのは、あなただけだったようですね。
まぁ、上に立つのがこんな無能の女王じゃ、他国にとっては良い獲物でしょう。
こんな無能な女王、さっさと蹴落としてしまえば、なし崩し的にハートの国を手中に収めることが出来る。
むしろ、これまで他国に侵略されなかったことが不思議なくらい。
「そ、それなのに…いきなり攻めてくるなんて…!あぁ、こんなことになるなんて。どうしま、」
「どうしましょうじゃない。やるんですよ。さっきも言ったでしょう」
いよいよ、この人の「どうしましょう」に嫌気が差してきた。
チョコレート菓子を前にして、気持ち悪い笑みを浮かべている学院長のようだ。
横っ面を張り倒したくなる。
「や、やるって…?」
「迎え撃つんです。この国にも兵隊はいるんでしょう?戦うんですよ」
「た、戦う…!?」
驚愕に目を見開くハートの女王。
…何かおかしなことでも言いました?
どうにかするしかないって、さっき言ったでしょう。
「どうしましょう…。まさかダイヤの国が攻めてくるなんて…一体どうして…。あぁ、どうしましょうどうしましょう…」
「じょ、女王様…。僕達はどうしたら良いんですか…?」
「ど、どうしましょう…。どうしたら良いんでしょう…?」
…この調子で。
主従揃って、一生頭を抱えていれば良い。
遠からず、その攻めてきたダイヤの国とやらに占拠されて、植民地にされることだろう。
それはそれで、無能なハートの国の運命だ。
仮にも国のトップに立つ者が、国の危機を前にして、頭を抱えるだけとは。
こんな無能な国は、いっそ他国の植民地にされた方が良いのではないかとすら思う。
…しかし。
「どうしましょう、どうしましょう…。…どうしたら良いのでしょう?どうか、助言してくださいませんか」
…あろうことか。
ハートの女王は、国の危機に瀕してなお、異国人の私に助言を求めてきた。
もうあなたの国に未来はないから、さっさと降伏して、植民地にされるなり、属国になるなり好きにしなさい、と言いたかった。
…しかし、それを言うことは出来ない。
そんな風に突き放すのは、可哀想だから?
…違う。
この人が女王の座から降ろされたら、アリスのお茶会の招待状を用立ててもらうという、あの約束を反故にされてしまうかもしれないからだ。
約束を果たすまでは、この人には権力の座についていてもらわなければ困る。
…仕方がない。
これが最後。これが最後です。
「ど、どうしましょう、どうしましょう…。私はどうしたら良いのでしょう…?」
…全く、この期に及んでうじうじと。
腹を括り、覚悟を決めなさい。情けない。
「…ダイヤの国、というのは?」
「え?」
「ダイヤの国というのは、隣の国ですか?」
「え、えぇ…そうです。ダイヤの国とは…ずっと友好関係を築いてきたのに…」
友好関係(笑)。
笑止。
簡単に国境を破られている癖に、よく友好なんて言葉が使えたものです。
仲が良いと思っていたのは、あなただけだったようですね。
まぁ、上に立つのがこんな無能の女王じゃ、他国にとっては良い獲物でしょう。
こんな無能な女王、さっさと蹴落としてしまえば、なし崩し的にハートの国を手中に収めることが出来る。
むしろ、これまで他国に侵略されなかったことが不思議なくらい。
「そ、それなのに…いきなり攻めてくるなんて…!あぁ、こんなことになるなんて。どうしま、」
「どうしましょうじゃない。やるんですよ。さっきも言ったでしょう」
いよいよ、この人の「どうしましょう」に嫌気が差してきた。
チョコレート菓子を前にして、気持ち悪い笑みを浮かべている学院長のようだ。
横っ面を張り倒したくなる。
「や、やるって…?」
「迎え撃つんです。この国にも兵隊はいるんでしょう?戦うんですよ」
「た、戦う…!?」
驚愕に目を見開くハートの女王。
…何かおかしなことでも言いました?


