「畜生…駄目か…」
「うーん…。なかなか見つからないね…」
ミニチュアサイズの身体で、俺達は食器棚の中を隅々まで探した。
鍋の中も見たし、フライパンの中も探したよ。
しかし、招待状は見つからなかった。
なんか、もうどっと疲れた。
ここまでやっても駄目なのか…。手厳しいぞ、『不思議の国のアリス』。
テーブルの上もない、食器棚の中もない、となると…。
「他に、この部屋で探せるところは…」
俺達は食器棚の中から、周囲をきょろきょろと見渡した。
…すると。
「シルナ、あそこ…」
「え?」
俺が指差したのは、食器棚の真正面にある、食糧品を入れた大きな食料庫。
「あの中、探してみるか?」
「そうだね…。ごちゃごちゃしてるみたいだし、招待状が紛れ込んでるかも」
まぁ、どのみち。
探せるところは、何処でも探さないといけないからな。
今度は、あっちの食料庫を探してみよう。
…問題は。
「どうやって、あっちまで移動するかだよな…」
当然ながら、自分達の足で移動するのは不可能だ。
食器棚までやって来たのだって、色んな奇跡が積み重なった結果だし。
またしても、危険な綱渡りをしなければならないようだ。
危険を承知で、メイドかコックにしがみついて、飛び移るか…?
落っこちたら死ぬな…。
招待状を見つけられなかったら、いずれにしても死ぬんだけどな。
…しかし。
いつの間にか、厨房の中から人が消えていた。
どうやら、俺とシルナが食器棚の中を探している間に。
お茶会の菓子、全部作り終えたらしい。
…やべぇ。誰もいねぇ…。
誰かにしがみついて、飛び移ろうと思ってたのに…人がいないんじゃ、それも出来ない。
見つかる危険性はなくなったが、しかし、人の手を借りなければ、俺達は食器棚の中から移動出来ない。
「どうする…?」
「…どうしよう…」
シルナと二人、途方に暮れるしかない。
…このままだと俺達、もしかして食器棚の中から動けないんじゃね?
もしかしなくても、非常に不味い事態である。
「何とか…下に降りれないか?」
「え?いや、それは無理だよ。…あれだよ?」
そう言って、シルナは足元を指差した。
見下ろすと、食器棚から床までの距離は、飛び降り自殺するには充分過ぎるほど。
ここから飛び降りたら、間違いなく死ぬ。
うっかり足を滑らせただけで、即死だ。
命綱もなしに、床に降りることは出来ない。
どうすれば…食器棚から降りて、真正面にある食料庫に飛び移れる…?
「何とか…方法を考えないと…」
「…あ、そうだ」
「ん?」
シルナが、何かを閃いたようにポンと手を叩いた。
「ちょっと思い付いたことがあるんだけど…試してみる?」
「この際、出来ることがあるなら何でも試した方が良いだろ」
「ちょっと…いや、かなり…危ないかもしれないけど…」
愚問だな。
この場にいる時点で、とっくに身の危険を感じてるよ。
「うーん…。なかなか見つからないね…」
ミニチュアサイズの身体で、俺達は食器棚の中を隅々まで探した。
鍋の中も見たし、フライパンの中も探したよ。
しかし、招待状は見つからなかった。
なんか、もうどっと疲れた。
ここまでやっても駄目なのか…。手厳しいぞ、『不思議の国のアリス』。
テーブルの上もない、食器棚の中もない、となると…。
「他に、この部屋で探せるところは…」
俺達は食器棚の中から、周囲をきょろきょろと見渡した。
…すると。
「シルナ、あそこ…」
「え?」
俺が指差したのは、食器棚の真正面にある、食糧品を入れた大きな食料庫。
「あの中、探してみるか?」
「そうだね…。ごちゃごちゃしてるみたいだし、招待状が紛れ込んでるかも」
まぁ、どのみち。
探せるところは、何処でも探さないといけないからな。
今度は、あっちの食料庫を探してみよう。
…問題は。
「どうやって、あっちまで移動するかだよな…」
当然ながら、自分達の足で移動するのは不可能だ。
食器棚までやって来たのだって、色んな奇跡が積み重なった結果だし。
またしても、危険な綱渡りをしなければならないようだ。
危険を承知で、メイドかコックにしがみついて、飛び移るか…?
落っこちたら死ぬな…。
招待状を見つけられなかったら、いずれにしても死ぬんだけどな。
…しかし。
いつの間にか、厨房の中から人が消えていた。
どうやら、俺とシルナが食器棚の中を探している間に。
お茶会の菓子、全部作り終えたらしい。
…やべぇ。誰もいねぇ…。
誰かにしがみついて、飛び移ろうと思ってたのに…人がいないんじゃ、それも出来ない。
見つかる危険性はなくなったが、しかし、人の手を借りなければ、俺達は食器棚の中から移動出来ない。
「どうする…?」
「…どうしよう…」
シルナと二人、途方に暮れるしかない。
…このままだと俺達、もしかして食器棚の中から動けないんじゃね?
もしかしなくても、非常に不味い事態である。
「何とか…下に降りれないか?」
「え?いや、それは無理だよ。…あれだよ?」
そう言って、シルナは足元を指差した。
見下ろすと、食器棚から床までの距離は、飛び降り自殺するには充分過ぎるほど。
ここから飛び降りたら、間違いなく死ぬ。
うっかり足を滑らせただけで、即死だ。
命綱もなしに、床に降りることは出来ない。
どうすれば…食器棚から降りて、真正面にある食料庫に飛び移れる…?
「何とか…方法を考えないと…」
「…あ、そうだ」
「ん?」
シルナが、何かを閃いたようにポンと手を叩いた。
「ちょっと思い付いたことがあるんだけど…試してみる?」
「この際、出来ることがあるなら何でも試した方が良いだろ」
「ちょっと…いや、かなり…危ないかもしれないけど…」
愚問だな。
この場にいる時点で、とっくに身の危険を感じてるよ。


