…で、そんなことはどうでも良いんだよ。
今の状況分かってるか?
菓子食ってる場合じゃねーから。
「おい、シルナ」
「もぐもぐ。もごもご。はぐはぐ」
こいつはもう駄目かもしれない。
「シルナ!いい加減正気に戻れ。菓子食いに来た訳じゃないんだぞ!」
「もぐもぐ。もう死んでも良いかもしれない…!」
やっぱり置いていこうかな。マジで。
ここで朽ち果てるなら、シルナも本望だろう。
だが、俺はこんなところでシルナと心中なんて御免だ。
最後の最後まで、悪あがきさせてもらうぞ。
「いい加減にしろ、この馬鹿。招待状を探しに来たんだぞ!」
「もぐ?」
「もぐじゃねぇよ!」
「へぶっ!」
俺はシルナの後頭部を引っ叩いて、正気に戻らせた。
「いたたたた…。羽久ったら、乱暴…」
お前がへらへらしてんのが悪い。
「菓子食ってないで、真面目に招待状を探せ」
「分かったよぅ…」
本当に分かってんだろうな?
こうしている間にも、制限時間は近付いてるんだからな。
寄り道してる暇はないぞ。
「コック達に見つからないように、慎重に進むぞ」
「うん、分かった…」
テーブルの上にゴミがある、と追い払われたら一巻の終わりだ。
俺とシルナは皿の影に隠れながら、慎重に進んだ。
皿と皿の隙間に招待状が落ちていないものかと、逐一確認していったが。
残念ながら、それらしきものは見つからない。
「ないな…」
「うーん…。テーブルの上にはないのかな…?」
…そうかもしれないな。
じゃあ、やっぱり…探すべきは、食器棚の中か?
「食器棚は…あそこにあるが…」
テーブルをの上から、食器棚が見える。
しかし、あの食器棚に登るのは、テーブルに登るより大変だ。
食器棚には、よじ登れそうな場所がない。
どうやって、あそこに飛び移れば良いのか…。
…すると。
「…!あれ…」
俺は、一人のメイドが目についた。
彼女は、テーブルの端に積み上げられた食器を、順番に食器棚に戻しているところだった。
…これは、思わぬ僥倖なのでは?
あの食器にしがみつけば、彼女が食器棚に連れて行ってくれそうだ。
食器にしがみついて運んでもらうなんて、色んな意味で危険が満載だ。
しかし、他に方法はなさそうだった。
…やるしかないか。どっちみち。
「…シルナ、あの食器にしがみついて、食器棚に運んでもらおう」
「えぇぇ…!!大丈夫なの…!?」
「さぁ。でも、やるしかないだろ」
このままテーブルの上に残っていても、招待状は見つからないし。
それに、登ったは良いが、ここから降りるのも大変だぞ。
さっきのテーブルクロスの糸に捕まって、果たして無事に降りられるかどうか。
いずれにしても危険が伴うなら、招待状が隠されているかもしれない食器棚を目指すべきだろう。
迷っている暇はない。
「俺はあのスプーンにしがみつくから。シルナは…」
「うぅ…。怖いけど、私もフォークに掴まって、運んでもらうよ」
そうか。
お互い、振り落とされなければ良いな。
覚悟を決めて、俺達は食器に擬態し、運んでもらうのを待った。
今の状況分かってるか?
菓子食ってる場合じゃねーから。
「おい、シルナ」
「もぐもぐ。もごもご。はぐはぐ」
こいつはもう駄目かもしれない。
「シルナ!いい加減正気に戻れ。菓子食いに来た訳じゃないんだぞ!」
「もぐもぐ。もう死んでも良いかもしれない…!」
やっぱり置いていこうかな。マジで。
ここで朽ち果てるなら、シルナも本望だろう。
だが、俺はこんなところでシルナと心中なんて御免だ。
最後の最後まで、悪あがきさせてもらうぞ。
「いい加減にしろ、この馬鹿。招待状を探しに来たんだぞ!」
「もぐ?」
「もぐじゃねぇよ!」
「へぶっ!」
俺はシルナの後頭部を引っ叩いて、正気に戻らせた。
「いたたたた…。羽久ったら、乱暴…」
お前がへらへらしてんのが悪い。
「菓子食ってないで、真面目に招待状を探せ」
「分かったよぅ…」
本当に分かってんだろうな?
こうしている間にも、制限時間は近付いてるんだからな。
寄り道してる暇はないぞ。
「コック達に見つからないように、慎重に進むぞ」
「うん、分かった…」
テーブルの上にゴミがある、と追い払われたら一巻の終わりだ。
俺とシルナは皿の影に隠れながら、慎重に進んだ。
皿と皿の隙間に招待状が落ちていないものかと、逐一確認していったが。
残念ながら、それらしきものは見つからない。
「ないな…」
「うーん…。テーブルの上にはないのかな…?」
…そうかもしれないな。
じゃあ、やっぱり…探すべきは、食器棚の中か?
「食器棚は…あそこにあるが…」
テーブルをの上から、食器棚が見える。
しかし、あの食器棚に登るのは、テーブルに登るより大変だ。
食器棚には、よじ登れそうな場所がない。
どうやって、あそこに飛び移れば良いのか…。
…すると。
「…!あれ…」
俺は、一人のメイドが目についた。
彼女は、テーブルの端に積み上げられた食器を、順番に食器棚に戻しているところだった。
…これは、思わぬ僥倖なのでは?
あの食器にしがみつけば、彼女が食器棚に連れて行ってくれそうだ。
食器にしがみついて運んでもらうなんて、色んな意味で危険が満載だ。
しかし、他に方法はなさそうだった。
…やるしかないか。どっちみち。
「…シルナ、あの食器にしがみついて、食器棚に運んでもらおう」
「えぇぇ…!!大丈夫なの…!?」
「さぁ。でも、やるしかないだろ」
このままテーブルの上に残っていても、招待状は見つからないし。
それに、登ったは良いが、ここから降りるのも大変だぞ。
さっきのテーブルクロスの糸に捕まって、果たして無事に降りられるかどうか。
いずれにしても危険が伴うなら、招待状が隠されているかもしれない食器棚を目指すべきだろう。
迷っている暇はない。
「俺はあのスプーンにしがみつくから。シルナは…」
「うぅ…。怖いけど、私もフォークに掴まって、運んでもらうよ」
そうか。
お互い、振り落とされなければ良いな。
覚悟を決めて、俺達は食器に擬態し、運んでもらうのを待った。


