「…シルナ。ホウキが大人しいうちに聞くぞ。…今、何を言いかけた?」
俺はシルナに振り返って尋ねた。
今何か言いかけてたよな。
記憶が正しければ、何だって?
この『眠れる森の魔女』に関する情報だろう?
「…」
シルナは答えず、難しい顔をしていた。
…どうやら、あまり楽しいニュースではないようだな。
無理矢理聞き出すのは気が引けるが…。
「…話してあげてくださいよ。隠しておいたって仕方ないでしょう」
天音に回復魔法をかけられているナジュが、そう言った。
ナジュのことだから、シルナが何を言い淀んでいるのか、既にシルナの心を読んで把握しているのだろう。
「あなたが言わないなら、僕が言いますよ」
「…ナジュ君…」
…更に。
「何を遠慮しているんです。迷惑なら、もう充分かけられています。今更一つや二つ増えたところで同じでしょう」
「…イレースちゃん…」
…全くだな。
言い方はアレだが、皆イレースと同じ気持ちだよ。
ここまで一蓮托生で、ずっと協力してやってきたんだ。
今更、遠慮なんてしてくれるな。
特に俺は。
シルナが抱えているものは、半分背負う義務がある。
だから何でも言ってくれ。
「…大丈夫だ、シルナ。ここにいるのは全員お前の味方だ」
「…羽久…」
「遠慮せずに言ってくれ」
大抵のことなら、もう覚悟は出来てるよ。
伊達に、連日この童話シリーズに悩まされてきた訳じゃない。
「…ありがとう、皆」
シルナは初めて、少しだけ安堵の笑みを見せた。
そう、それで良い。
そして、シルナは先程言い淀んだことを話し始めた。
「…イレースちゃん、すぐり君。君達の魔法がいかに強力だろうと…このホウキを灰にすることも、溶かすことも出来ないと思う」
と、シルナは言った。
「何故です?」
「俺の毒魔法、疑ってる?」
「疑ってなんかないよ。正直、君の毒魔法は…まともに相手したくない代物だ」
同感。
「でも、そうじゃないんだ…。魔法がいかに強力でも…。それだけじゃどうにもならない。この『眠れる森の魔女』は…一度発動したら、恐らく二度と封印することは出来ない」
…シルナがここまで躊躇うのだから、余程言いにくいことなんだろうとは思っていたが。
…これはまた、予想以上の爆弾だったな。
俺はシルナに振り返って尋ねた。
今何か言いかけてたよな。
記憶が正しければ、何だって?
この『眠れる森の魔女』に関する情報だろう?
「…」
シルナは答えず、難しい顔をしていた。
…どうやら、あまり楽しいニュースではないようだな。
無理矢理聞き出すのは気が引けるが…。
「…話してあげてくださいよ。隠しておいたって仕方ないでしょう」
天音に回復魔法をかけられているナジュが、そう言った。
ナジュのことだから、シルナが何を言い淀んでいるのか、既にシルナの心を読んで把握しているのだろう。
「あなたが言わないなら、僕が言いますよ」
「…ナジュ君…」
…更に。
「何を遠慮しているんです。迷惑なら、もう充分かけられています。今更一つや二つ増えたところで同じでしょう」
「…イレースちゃん…」
…全くだな。
言い方はアレだが、皆イレースと同じ気持ちだよ。
ここまで一蓮托生で、ずっと協力してやってきたんだ。
今更、遠慮なんてしてくれるな。
特に俺は。
シルナが抱えているものは、半分背負う義務がある。
だから何でも言ってくれ。
「…大丈夫だ、シルナ。ここにいるのは全員お前の味方だ」
「…羽久…」
「遠慮せずに言ってくれ」
大抵のことなら、もう覚悟は出来てるよ。
伊達に、連日この童話シリーズに悩まされてきた訳じゃない。
「…ありがとう、皆」
シルナは初めて、少しだけ安堵の笑みを見せた。
そう、それで良い。
そして、シルナは先程言い淀んだことを話し始めた。
「…イレースちゃん、すぐり君。君達の魔法がいかに強力だろうと…このホウキを灰にすることも、溶かすことも出来ないと思う」
と、シルナは言った。
「何故です?」
「俺の毒魔法、疑ってる?」
「疑ってなんかないよ。正直、君の毒魔法は…まともに相手したくない代物だ」
同感。
「でも、そうじゃないんだ…。魔法がいかに強力でも…。それだけじゃどうにもならない。この『眠れる森の魔女』は…一度発動したら、恐らく二度と封印することは出来ない」
…シルナがここまで躊躇うのだから、余程言いにくいことなんだろうとは思っていたが。
…これはまた、予想以上の爆弾だったな。


