『眠れる森の魔女』が、真っ先に狙ったのは。
「ナジュ!」
「ぐぇっ…。折角治したばっかりなのに、また…」
『眠れる森の魔女』は、ナジュの土手っ腹を再び貫通。
お前もお前で、避けろよ。
「な、ナジュ君しっかりして!」
「いえ、僕は良いんで…。天音さんは避けてください」
「何言ってるの、すぐ治療を…」
どんな非常事態だろうと、怪我人を見ると放っておけない天音。
慌ててナジュに駆け寄ろうとしたところに、『眠れる森の魔女』はナジュにとどめを刺そうと、再度狙いを定める。
こいつ、ナジュを狙い撃ちにしやがって。
一番簡単に倒せそうだ、とでも思ったか?
ふざけんなよ。そうはさせるものか。
弾丸の速度で突っ込んできたホウキだったが、しかし、今度はナジュを貫くことは出来なかった。
真っ直ぐに突っ込んでくるホウキの前に、令月が立った。
無謀だ、と言おうとしたが、しかしその必要はなかった。
「…ワンパターンだよね、君の攻撃」
学生寮まで取りに行ってきた、令月愛用の小太刀が。
突進してくるホウキの柄を、真正面から受け止めた。
更に、そこに。
「いい加減、大人しくしてくれないかなー」
すぐりの糸が、ホウキにぐるぐると絡みついた。
ホウキ全体を包む繭のようだ。
…でも…。
「さっき、すぐりの糸を引き千切ってなかったか?」
「分かってるよ。今度は、さっきよりずっと硬い糸だから」
…そうなのか。
更に、すぐりのホウキ対策はそれだけではなかった。
「それと、糸に毒を染み込ませておいた」
…毒?
「毒って…何の毒を?」
「あらゆる物質をどろどろに溶かす毒。ホウキだろうが、人間だろうが、金属だろうが、5分も経てば跡形もなくなる」
…末恐ろしい。
何が怖いって、そんな毒がこの世に存在していることじゃなくて。
そんな恐ろしい毒を、平然と作れてしまうすぐりが怖い。
『アメノミコト』仕込みの毒魔法、恐るべし。
「あの毒は強力だよ。僕には作れない。特に優れた毒魔法の使い手じゃなきゃ」
と、令月が補足してくれた。
マジかよ。
つくづく、すぐりが味方に回ってくれて良かった。
どろどろに溶かされてるホウキが、ちょっと気の毒になってきた。
…が。
「…まだ、安心出来ないよな」
二度あることは、三度あるだろう。
すぐりの拘束を解き、俺の時魔法も自力で突破し、シルナの封印さえ解除した魔法道具だ。
恐ろしいすぐりの毒さえ、物ともしない可能生がある。
『眠れる森の魔女』とやら。
タフさで言えば、これまでの魔法道具とは一線を画しているようだな。
「ナジュ!」
「ぐぇっ…。折角治したばっかりなのに、また…」
『眠れる森の魔女』は、ナジュの土手っ腹を再び貫通。
お前もお前で、避けろよ。
「な、ナジュ君しっかりして!」
「いえ、僕は良いんで…。天音さんは避けてください」
「何言ってるの、すぐ治療を…」
どんな非常事態だろうと、怪我人を見ると放っておけない天音。
慌ててナジュに駆け寄ろうとしたところに、『眠れる森の魔女』はナジュにとどめを刺そうと、再度狙いを定める。
こいつ、ナジュを狙い撃ちにしやがって。
一番簡単に倒せそうだ、とでも思ったか?
ふざけんなよ。そうはさせるものか。
弾丸の速度で突っ込んできたホウキだったが、しかし、今度はナジュを貫くことは出来なかった。
真っ直ぐに突っ込んでくるホウキの前に、令月が立った。
無謀だ、と言おうとしたが、しかしその必要はなかった。
「…ワンパターンだよね、君の攻撃」
学生寮まで取りに行ってきた、令月愛用の小太刀が。
突進してくるホウキの柄を、真正面から受け止めた。
更に、そこに。
「いい加減、大人しくしてくれないかなー」
すぐりの糸が、ホウキにぐるぐると絡みついた。
ホウキ全体を包む繭のようだ。
…でも…。
「さっき、すぐりの糸を引き千切ってなかったか?」
「分かってるよ。今度は、さっきよりずっと硬い糸だから」
…そうなのか。
更に、すぐりのホウキ対策はそれだけではなかった。
「それと、糸に毒を染み込ませておいた」
…毒?
「毒って…何の毒を?」
「あらゆる物質をどろどろに溶かす毒。ホウキだろうが、人間だろうが、金属だろうが、5分も経てば跡形もなくなる」
…末恐ろしい。
何が怖いって、そんな毒がこの世に存在していることじゃなくて。
そんな恐ろしい毒を、平然と作れてしまうすぐりが怖い。
『アメノミコト』仕込みの毒魔法、恐るべし。
「あの毒は強力だよ。僕には作れない。特に優れた毒魔法の使い手じゃなきゃ」
と、令月が補足してくれた。
マジかよ。
つくづく、すぐりが味方に回ってくれて良かった。
どろどろに溶かされてるホウキが、ちょっと気の毒になってきた。
…が。
「…まだ、安心出来ないよな」
二度あることは、三度あるだろう。
すぐりの拘束を解き、俺の時魔法も自力で突破し、シルナの封印さえ解除した魔法道具だ。
恐ろしいすぐりの毒さえ、物ともしない可能生がある。
『眠れる森の魔女』とやら。
タフさで言えば、これまでの魔法道具とは一線を画しているようだな。


