ナジュの身体の修復が終わり。
一応、ホウキが勝手に動き出さないことを確認した後。
俺達は、ぴたりと静止したホウキを持って、学院長室に移動した。
またしてもホウキが暴走しては困るので、シルナが仮の封印を施した。
これで、ひとまずは安心だと思う。
でも、まだ油断は出来ない。
何せこのホウキは、普通のホウキではない。
ナジュの土手っ腹を貫いた、殺人ホウキなのだから。
殺人ホウキって何だよ。
「…で、シルナ。これは何なんだ?」
前置きなしに、俺はシルナにそう尋ねた。
シルナなら何か知ってるかと思って。
「暴走するホウキなんて、聞いたことがないぞ」
実際この目で見なければ、信じられなかっただろうな。
普通信じないだろう。「ホウキが暴走して…」なんて。
「何か心当たりはないのか?」
「…心当たり…なくはない、ね」
シルナは表情を曇らせて答えた。
…そうか。
やっぱり、そうか。
嫌な予感、外れてくれれば良いと思ってたんだが…。
「多分これは…童話シリーズの一つじゃないかと思う」
…やはりな。
嫌な予感ほど、よく当たるってね。
ま、そんなことだろうと思ってたよ。
「童話の名前にかこつけて、暴走するホウキを作るなんて…イーニシュフェルトの里の人って、発想が野蛮過ぎません?」
「折角技術と知識に優れている癖に、ろくなものを作らないんですから、全く救い難いですね」
ナジュとイレースは、非常に辛辣だった。
ま、まぁ…言葉は悪いけども、言いたいことは分かる。
正直、俺も同感だよ。
しかもこれ、子供の玩具なんだろ?
こんな玩具で育てられた子供の性格が、歪んでしまわないか心配だよ。
シルナは比較的まともに育ったようで、何より。
「学院長先生。このホウキは何という名前の魔法道具なんですか?」
「これは…恐らく『眠れる森の魔女』だね」
天音の問いに、シルナが答えた。
…ん?
なんか、聞き覚えがあるような…ないような…。
眠れる森の…。
「…美女じゃねぇの?」
「魔女だよ」
魔女なのかよ。
原作改編…?
「これは魔女のホウキだから。美女じゃなくて、魔女なんだ」
「…そんなのもあるのか…」
何だか、こじつけのような気がしなくもないが。
イーニシュフェルトの里の人間は、何考えてるか分からないからな。
シルナほど単純じゃないんだ。同じ里の出身なのに、おかしな話だよな。
ともあれ、彼らなら…このような魔法道具を作ることも不思議ではない。
一応、ホウキが勝手に動き出さないことを確認した後。
俺達は、ぴたりと静止したホウキを持って、学院長室に移動した。
またしてもホウキが暴走しては困るので、シルナが仮の封印を施した。
これで、ひとまずは安心だと思う。
でも、まだ油断は出来ない。
何せこのホウキは、普通のホウキではない。
ナジュの土手っ腹を貫いた、殺人ホウキなのだから。
殺人ホウキって何だよ。
「…で、シルナ。これは何なんだ?」
前置きなしに、俺はシルナにそう尋ねた。
シルナなら何か知ってるかと思って。
「暴走するホウキなんて、聞いたことがないぞ」
実際この目で見なければ、信じられなかっただろうな。
普通信じないだろう。「ホウキが暴走して…」なんて。
「何か心当たりはないのか?」
「…心当たり…なくはない、ね」
シルナは表情を曇らせて答えた。
…そうか。
やっぱり、そうか。
嫌な予感、外れてくれれば良いと思ってたんだが…。
「多分これは…童話シリーズの一つじゃないかと思う」
…やはりな。
嫌な予感ほど、よく当たるってね。
ま、そんなことだろうと思ってたよ。
「童話の名前にかこつけて、暴走するホウキを作るなんて…イーニシュフェルトの里の人って、発想が野蛮過ぎません?」
「折角技術と知識に優れている癖に、ろくなものを作らないんですから、全く救い難いですね」
ナジュとイレースは、非常に辛辣だった。
ま、まぁ…言葉は悪いけども、言いたいことは分かる。
正直、俺も同感だよ。
しかもこれ、子供の玩具なんだろ?
こんな玩具で育てられた子供の性格が、歪んでしまわないか心配だよ。
シルナは比較的まともに育ったようで、何より。
「学院長先生。このホウキは何という名前の魔法道具なんですか?」
「これは…恐らく『眠れる森の魔女』だね」
天音の問いに、シルナが答えた。
…ん?
なんか、聞き覚えがあるような…ないような…。
眠れる森の…。
「…美女じゃねぇの?」
「魔女だよ」
魔女なのかよ。
原作改編…?
「これは魔女のホウキだから。美女じゃなくて、魔女なんだ」
「…そんなのもあるのか…」
何だか、こじつけのような気がしなくもないが。
イーニシュフェルトの里の人間は、何考えてるか分からないからな。
シルナほど単純じゃないんだ。同じ里の出身なのに、おかしな話だよな。
ともあれ、彼らなら…このような魔法道具を作ることも不思議ではない。


