10分程かけて、手紙をじっくりと読んだ。
3回くらい、繰り返し読みました。
…え?感想ですか?
そうですね…。
…私、この手紙…アトラスさんから取り上げて正解でした。
まるで、うぶな女子学生のような手紙だった。
便箋3枚に分けて綴られた、手紙の内容を要約すると。
「あなたを初めて見たときから、あなこそが運命の人だと気づきました。あなたは格好良くて、逞しくて、素晴らしい方です。どうか私と結婚して、私と温かな家庭を築きましょう」みたいな。
これだけの内容を、便箋3枚に分けて、つらつらと書いてあるのである。
語彙力は高いようですが、こんな手紙、アトラスさんに見せなくて良かった。
あまりにもストレートな、直球ど真ん中の恋文ですね。
何だか、読んでて恥ずかしくなりました。
でも、人魚姫さんが、アトラスさんのことを心から思っている…その気持ちだけはよく伝わってきます。
あらゆる言葉で、アトラスさんの良さを褒め称えていて。
夫がこれほど褒められて、何だか私まで照れ臭くなってしまうくらい。
だからって、人魚姫さんの恋を応援するつもりは、微塵もありませんが。
…わざわざ手紙にしなくても。
アトラスさんが素晴らしい人だということは、私はとっくに知ってます。
「…どうしましょう、これ…」
開けてしまった手紙を、封筒に戻す。
一度開けてしまった手紙を、今更本人に渡す訳にも行かず。
そもそも、私はこのような手紙を…アトラスさんに渡したくはありません。
絶対に読ませたくないです。
かと言って…くしゃくしゃに丸めて、ゴミ箱に叩き込む訳にも行かず。
…清掃係が手紙に気づいて、中を読むようなことがあったら、私は恥ずかしくて倒れます。
…それに…手紙を捨ててしまうのは、罪悪感が咎める。
人魚姫さんの思いを踏みにじっているようで…。
いえ…手紙を横取りした時点で、とっくに踏みにじっているようなものなのですが…。
「…」
あれこれ考えた、結果。
私は鍵付きの引き出しを開けて、そこに手紙をそっと忍ばせ。
固く鍵を掛けて、ラブレターを隠蔽することにしました。
3回くらい、繰り返し読みました。
…え?感想ですか?
そうですね…。
…私、この手紙…アトラスさんから取り上げて正解でした。
まるで、うぶな女子学生のような手紙だった。
便箋3枚に分けて綴られた、手紙の内容を要約すると。
「あなたを初めて見たときから、あなこそが運命の人だと気づきました。あなたは格好良くて、逞しくて、素晴らしい方です。どうか私と結婚して、私と温かな家庭を築きましょう」みたいな。
これだけの内容を、便箋3枚に分けて、つらつらと書いてあるのである。
語彙力は高いようですが、こんな手紙、アトラスさんに見せなくて良かった。
あまりにもストレートな、直球ど真ん中の恋文ですね。
何だか、読んでて恥ずかしくなりました。
でも、人魚姫さんが、アトラスさんのことを心から思っている…その気持ちだけはよく伝わってきます。
あらゆる言葉で、アトラスさんの良さを褒め称えていて。
夫がこれほど褒められて、何だか私まで照れ臭くなってしまうくらい。
だからって、人魚姫さんの恋を応援するつもりは、微塵もありませんが。
…わざわざ手紙にしなくても。
アトラスさんが素晴らしい人だということは、私はとっくに知ってます。
「…どうしましょう、これ…」
開けてしまった手紙を、封筒に戻す。
一度開けてしまった手紙を、今更本人に渡す訳にも行かず。
そもそも、私はこのような手紙を…アトラスさんに渡したくはありません。
絶対に読ませたくないです。
かと言って…くしゃくしゃに丸めて、ゴミ箱に叩き込む訳にも行かず。
…清掃係が手紙に気づいて、中を読むようなことがあったら、私は恥ずかしくて倒れます。
…それに…手紙を捨ててしまうのは、罪悪感が咎める。
人魚姫さんの思いを踏みにじっているようで…。
いえ…手紙を横取りした時点で、とっくに踏みにじっているようなものなのですが…。
「…」
あれこれ考えた、結果。
私は鍵付きの引き出しを開けて、そこに手紙をそっと忍ばせ。
固く鍵を掛けて、ラブレターを隠蔽することにしました。


