ベリクリーデの偽物は、呆気に取られてこちらを見つめた。
そして、口を開いて言うことには。
「…何言ってるの?ジュリス…。私はベリクリーデだよ」
「嘘つくんじゃねぇよ…。お前がベリクリーデじゃないことは、最初から分かってる」
俺がどれだけ、ベリクリーデの傍にいて、奴の面倒を見てきたと思ってるんだ?
いくら同じ顔をしていようとも、中身が偽物であればすぐに分かる。
「ドッペルゲンガーは、もう倒したんだよ?私の偽物なんていないよ」
「嘘つけ。この数日、お前…ちょくちょく『入れ替わって』ただろ」
「ジュリス、何を言って…」
まだとぼけるか?…別に良いけど。
「いくつ証拠を突きつけてやっても良いが…。お前、演技下手くそだな」
「え…?」
「お前、今『ドッペルゲンガー』って言ったぞ」
「…!」
…気づいたか?自分の失言に。
舌っ足らずなベリクリーデは、ドッペルゲンガーのことを「どっぺる」呼ばわりだったからな。
そんな流暢に喋る時点で、お前がベリクリーデじゃないことは明白だ。
正体を見抜かれて焦ったか?
「だが、まぁ…ドッペルゲンガーよりは、演技派だと思うぞ」
「…」
「詰めが甘いのが玉に瑕だがな。…で?お前、何者だ?」
これでも、まだしらばっくれるようなら。
俺にも、考えってものが…。
「…さすがだね」
「あ?」
「他の人は完璧に騙せるのに…。君だけは無理なんだ」
…ほう。
意外とあっさり認めたな。
自分が、ベリクリーデではないと。
「最初から気づいてた、って言ったね?」
「あぁ」
俺が医務室に担ぎ込まれて、次に目を覚ましたとき。
そのとき俺の傍らにいたのが、こいつだった。
こいつの姿を見てすぐに、ベリクリーデじゃないと気づいたが。
俺の体調が万全じゃないことと、そして…。
「それなのに、何で今日まで黙ってたの?」
そう、それなんだが。
それには理由がある。
「…お前がベリクリーデじゃないのは確かだが…。でも、あのドッペルゲンガーと違って、お前からは悪意の欠片も感じなかったからな」
「…」
「お前が何かしらの悪意を持って、ベリクリーデの振りをしてるんじゃないことは、最初に見たときから分かってた」
だから、俺は何も言わなかった。
しばらくは、泳がせておこうと思ったのだ。
もしお前が悪意を持ってるんだったら、今頃こんなに悠長にはしてないだろ。
そして、口を開いて言うことには。
「…何言ってるの?ジュリス…。私はベリクリーデだよ」
「嘘つくんじゃねぇよ…。お前がベリクリーデじゃないことは、最初から分かってる」
俺がどれだけ、ベリクリーデの傍にいて、奴の面倒を見てきたと思ってるんだ?
いくら同じ顔をしていようとも、中身が偽物であればすぐに分かる。
「ドッペルゲンガーは、もう倒したんだよ?私の偽物なんていないよ」
「嘘つけ。この数日、お前…ちょくちょく『入れ替わって』ただろ」
「ジュリス、何を言って…」
まだとぼけるか?…別に良いけど。
「いくつ証拠を突きつけてやっても良いが…。お前、演技下手くそだな」
「え…?」
「お前、今『ドッペルゲンガー』って言ったぞ」
「…!」
…気づいたか?自分の失言に。
舌っ足らずなベリクリーデは、ドッペルゲンガーのことを「どっぺる」呼ばわりだったからな。
そんな流暢に喋る時点で、お前がベリクリーデじゃないことは明白だ。
正体を見抜かれて焦ったか?
「だが、まぁ…ドッペルゲンガーよりは、演技派だと思うぞ」
「…」
「詰めが甘いのが玉に瑕だがな。…で?お前、何者だ?」
これでも、まだしらばっくれるようなら。
俺にも、考えってものが…。
「…さすがだね」
「あ?」
「他の人は完璧に騙せるのに…。君だけは無理なんだ」
…ほう。
意外とあっさり認めたな。
自分が、ベリクリーデではないと。
「最初から気づいてた、って言ったね?」
「あぁ」
俺が医務室に担ぎ込まれて、次に目を覚ましたとき。
そのとき俺の傍らにいたのが、こいつだった。
こいつの姿を見てすぐに、ベリクリーデじゃないと気づいたが。
俺の体調が万全じゃないことと、そして…。
「それなのに、何で今日まで黙ってたの?」
そう、それなんだが。
それには理由がある。
「…お前がベリクリーデじゃないのは確かだが…。でも、あのドッペルゲンガーと違って、お前からは悪意の欠片も感じなかったからな」
「…」
「お前が何かしらの悪意を持って、ベリクリーデの振りをしてるんじゃないことは、最初に見たときから分かってた」
だから、俺は何も言わなかった。
しばらくは、泳がせておこうと思ったのだ。
もしお前が悪意を持ってるんだったら、今頃こんなに悠長にはしてないだろ。


