「まさか、最後の一人がベリクリーデとはな…。絶対俺だと思ってた」
羽久・グラスフィアが言った。
俺もそう思ってたよ。
他の六体は、皆イーニシュフェルト組だったのに。
何で最後の一人だけ、聖魔騎士団組のベリクリーデになったのか。
しかも。
「まさか、本物に成り代わりたいが為に、ベリクリーデさんを断絶空間に送るなんて…」
「うん…。戻ってこられたから良かったようなものの…」
「今回のドッペルゲンガーベリクリーデの所業に比べたら、イーニシュフェルト組のドッペルゲンガーは、まだ可愛いもんだったな」
…だろうな。
学院に現れたドッペルゲンガーは精々、本人に隠れて、こそこそ悪さをするくらいだっただろうが。
今回の、ベリクリーデのドッペルゲンガーは、ベリクリーデを殺しにかかってるからな。
これまでのドッペルゲンガーとは、やり口がまるで違う。
やってることの悪どさが、他の六体の比じゃない。恐ろしい。
それもこれも…ベリクリーデ曰く…。
「危なかったな、シルナ…。お前のドッペルゲンガーは腑抜けで。オリジナルの再現だったのかもしれない」
「…羽久が、私に失礼なことを言ってる気がする…」
「褒めてるんだぞ」
「ま、まぁまぁ、お二人共」
シュニィが、シルナと羽久の間に割って入った。
「ジュリスさんとベリクリーデさんには申し訳ないですが、他のドッペルゲンガーは比較的楽に始末出来たのですから、それで良かったとしましょう」
結局、マジで一番苦労したのは俺達だけ、ってな。
「しかし、何でベリクリーデのドッペルゲンガーだけ、そんなに殺意増し増しだったんだろうな」
…良い質問だな、羽久。
ベリクリーデの話を聞くに…それは多分、偶然ではない。
「オリジナルの再現…にしては、ベリクリーデは殺意どころか、悪意すら欠片も持ち合わせてないだろ」
俺もそう思う。
今だってベリクリーデは、自分のことを言われているのに、きょとんと首を傾げているだけだからな。
「何でベリクリーデのドッペルゲンガーだけ、そんな恐ろしいことをしたのか…」
「と、言いますか…ドッペルゲンガーなのに、断絶空間をご存知だったことに驚きました。ドッペルゲンガーが、何故断絶空間を知っていたんでしょう」
シュニィも、良いところを突いてくるな。
「ドッペルゲンガーには、そのような知識まであるのですか?学院長先生」
「いや…。オリジナルでさえ知らないことを、ドッペルゲンガーが知っているはずがないんだけど…」
「断絶空間を知ってるどころか、その断絶空間にベリクリーデを追いやった訳だからな。一体、何処からそんな情報を得たんだ…?」
…さて。
じゃ、ここいらで、俺も喋るとするか。
羽久・グラスフィアが言った。
俺もそう思ってたよ。
他の六体は、皆イーニシュフェルト組だったのに。
何で最後の一人だけ、聖魔騎士団組のベリクリーデになったのか。
しかも。
「まさか、本物に成り代わりたいが為に、ベリクリーデさんを断絶空間に送るなんて…」
「うん…。戻ってこられたから良かったようなものの…」
「今回のドッペルゲンガーベリクリーデの所業に比べたら、イーニシュフェルト組のドッペルゲンガーは、まだ可愛いもんだったな」
…だろうな。
学院に現れたドッペルゲンガーは精々、本人に隠れて、こそこそ悪さをするくらいだっただろうが。
今回の、ベリクリーデのドッペルゲンガーは、ベリクリーデを殺しにかかってるからな。
これまでのドッペルゲンガーとは、やり口がまるで違う。
やってることの悪どさが、他の六体の比じゃない。恐ろしい。
それもこれも…ベリクリーデ曰く…。
「危なかったな、シルナ…。お前のドッペルゲンガーは腑抜けで。オリジナルの再現だったのかもしれない」
「…羽久が、私に失礼なことを言ってる気がする…」
「褒めてるんだぞ」
「ま、まぁまぁ、お二人共」
シュニィが、シルナと羽久の間に割って入った。
「ジュリスさんとベリクリーデさんには申し訳ないですが、他のドッペルゲンガーは比較的楽に始末出来たのですから、それで良かったとしましょう」
結局、マジで一番苦労したのは俺達だけ、ってな。
「しかし、何でベリクリーデのドッペルゲンガーだけ、そんなに殺意増し増しだったんだろうな」
…良い質問だな、羽久。
ベリクリーデの話を聞くに…それは多分、偶然ではない。
「オリジナルの再現…にしては、ベリクリーデは殺意どころか、悪意すら欠片も持ち合わせてないだろ」
俺もそう思う。
今だってベリクリーデは、自分のことを言われているのに、きょとんと首を傾げているだけだからな。
「何でベリクリーデのドッペルゲンガーだけ、そんな恐ろしいことをしたのか…」
「と、言いますか…ドッペルゲンガーなのに、断絶空間をご存知だったことに驚きました。ドッペルゲンガーが、何故断絶空間を知っていたんでしょう」
シュニィも、良いところを突いてくるな。
「ドッペルゲンガーには、そのような知識まであるのですか?学院長先生」
「いや…。オリジナルでさえ知らないことを、ドッペルゲンガーが知っているはずがないんだけど…」
「断絶空間を知ってるどころか、その断絶空間にベリクリーデを追いやった訳だからな。一体、何処からそんな情報を得たんだ…?」
…さて。
じゃ、ここいらで、俺も喋るとするか。


