神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜

ベリクリーデは、拍子抜けするほどあっさりしたもんで。

あの剣が何なのか、何であんなものを持っていたのか…という、当然の疑問をぶつけてくることもなかった。

未練がましく、気になっている素振りを見せることもない。

本人が言った通り、本当にどうでも良かったんだろうな。

…だが。

他の人物については、そうは行かない。

きっかり一週間経って、医務室に「お客様」がやって来た。

シュニィとシルナ・エインリー、そして羽久・グラスフィアの三人だ。

予想通りのメンバーだったから、驚きもしなかった。

…覚悟もしてたから、狼狽えることもなかった。

一度、あの剣を見せてしまったのだ。

何事なのか聞かずには、気になって夜も眠れないだろう。

…いや、夜も眠れないは言い過ぎか?

しかし、気になるのは無理もない。

尋問官とばかりに、読心魔法使いを連れてこなかっただけ、まだ優しい方だったと思おう。