――――――…ようやく、戻ってきたと思ったら。
俺が死にかけているのを見て、所構わず魔力を暴走させかけてんだから。
やれやれ、本当…困った奴。
「…大丈夫だ」
俺は鬼神の如く暴れ…そうになるベリクリーデを、躊躇わずに抱き締めて止めた。
そして、子供にするみたいに、背中をぽんぽんと叩いてやった。
子供みたいなもんだからな。実際。
「落ち着け、ベリクリーデ…。俺は大丈夫だ…」
「…私…私の、せい、で、ジュリスが、死…」
馬鹿め。
「思い上がんなよ…?お前に殺される俺じゃねぇっての…」
勝手に殺すんじゃねぇよ。…まだ死なねぇよ。
ましてや、こんな…情けない死に方で死んで堪るか。
…こいつを残して死んだら、後味が悪いにも程があるだろ。
「大丈夫だから、落ち着け。な?キュレム達を巻き込むんじゃねぇよ…」
お前が暴走したら、洒落にならない被害が出るんだよ。
勘弁してくれ。
「でも、ジュリス…。…辛そう」
そりゃまぁ、辛いけど。
半端じゃない量の魔力を、一度に消費してしまった…。正直、死にそうだ。
だけど、そんな姿を見せたら、余計ベリクリーデが心配するに決まってる。
「大丈夫だ…。しばらくしたら、治るから…」
目の前がぐるぐる回っていて、意識も朦朧してるんだが。
それでも俺は、ベリクリーデに強がってみせた。
これでマジで死んだら、めちゃくちゃ格好悪いよな。
…すると、そこに。
「…ジュリスさん…!」
「ジュリス君…!大丈夫?」
地獄に仏とばかりに、シュニィと、シルナ・エインリーが駆けつけた。
ベリクリーデが暴走しかかってるところに、よく命知らずにやって来たもんだ。
おー…。なんか、俄然生き延びられそうな気がしてきた…。
二人が、ほとんど同時に回復魔法をかけてくれた。
それで魔力が完全回復する訳じゃないが、少しは楽になる。
「ジュリス君、君って子は…」
聞きたいことは、山程あるだろうな。
特に、俺の傍らに落っこちてる…赤黒い刀身をした、えげつない剣について。
俺だって、納得の行くように説明してやりたいよ。
…だけど。
「悪いが、後にしてくれるか…?」
逃げ隠れするつもりはない。
が、如何せん、今は…身体が持たない。
「勿論だよ。まずはゆっくり休んで」
「話をするのは、その後にしましょう」
そりゃ良かった。
すると。
「…ジュリス…」
「…ベリクリーデ…」
ベリクリーデが、なっさけない顔でこちらを見つめていた。
やれやれ。
「お前なぁ…。辛気臭い顔するんじやねぇよ」
「だって、ジュリスが…」
「大丈夫だって言ったろ?…お前を残して死ねるかよ」
どぶを啜って、石に齧りついてでも、生きてやるさ。
こいつを一人残して…死ぬ訳にはいかないからな。
…全く。
これだけ長生きして、今更いつ死んでも後悔はないつもりだったのに。
今になって、この世に留まる理由が出来るとはな。
人生って奴は本当に、自分の思い通りには行かないもんだ…。
…だが、悪い気分ではなかった。
俺が死にかけているのを見て、所構わず魔力を暴走させかけてんだから。
やれやれ、本当…困った奴。
「…大丈夫だ」
俺は鬼神の如く暴れ…そうになるベリクリーデを、躊躇わずに抱き締めて止めた。
そして、子供にするみたいに、背中をぽんぽんと叩いてやった。
子供みたいなもんだからな。実際。
「落ち着け、ベリクリーデ…。俺は大丈夫だ…」
「…私…私の、せい、で、ジュリスが、死…」
馬鹿め。
「思い上がんなよ…?お前に殺される俺じゃねぇっての…」
勝手に殺すんじゃねぇよ。…まだ死なねぇよ。
ましてや、こんな…情けない死に方で死んで堪るか。
…こいつを残して死んだら、後味が悪いにも程があるだろ。
「大丈夫だから、落ち着け。な?キュレム達を巻き込むんじゃねぇよ…」
お前が暴走したら、洒落にならない被害が出るんだよ。
勘弁してくれ。
「でも、ジュリス…。…辛そう」
そりゃまぁ、辛いけど。
半端じゃない量の魔力を、一度に消費してしまった…。正直、死にそうだ。
だけど、そんな姿を見せたら、余計ベリクリーデが心配するに決まってる。
「大丈夫だ…。しばらくしたら、治るから…」
目の前がぐるぐる回っていて、意識も朦朧してるんだが。
それでも俺は、ベリクリーデに強がってみせた。
これでマジで死んだら、めちゃくちゃ格好悪いよな。
…すると、そこに。
「…ジュリスさん…!」
「ジュリス君…!大丈夫?」
地獄に仏とばかりに、シュニィと、シルナ・エインリーが駆けつけた。
ベリクリーデが暴走しかかってるところに、よく命知らずにやって来たもんだ。
おー…。なんか、俄然生き延びられそうな気がしてきた…。
二人が、ほとんど同時に回復魔法をかけてくれた。
それで魔力が完全回復する訳じゃないが、少しは楽になる。
「ジュリス君、君って子は…」
聞きたいことは、山程あるだろうな。
特に、俺の傍らに落っこちてる…赤黒い刀身をした、えげつない剣について。
俺だって、納得の行くように説明してやりたいよ。
…だけど。
「悪いが、後にしてくれるか…?」
逃げ隠れするつもりはない。
が、如何せん、今は…身体が持たない。
「勿論だよ。まずはゆっくり休んで」
「話をするのは、その後にしましょう」
そりゃ良かった。
すると。
「…ジュリス…」
「…ベリクリーデ…」
ベリクリーデが、なっさけない顔でこちらを見つめていた。
やれやれ。
「お前なぁ…。辛気臭い顔するんじやねぇよ」
「だって、ジュリスが…」
「大丈夫だって言ったろ?…お前を残して死ねるかよ」
どぶを啜って、石に齧りついてでも、生きてやるさ。
こいつを一人残して…死ぬ訳にはいかないからな。
…全く。
これだけ長生きして、今更いつ死んでも後悔はないつもりだったのに。
今になって、この世に留まる理由が出来るとはな。
人生って奴は本当に、自分の思い通りには行かないもんだ…。
…だが、悪い気分ではなかった。


