南行きの列車に揺られること、およそ2時間あまり。
辿り着いた終点で、私は列車を降りた。
…うん。
…ここ、何処だろ?
多分、学校から程遠い場所にいるであろうことは確かだ。
でも、もう授業始まってる時間だもんなぁ…。
今更引き返しても、遅刻は確定してるし。
今頃シファちゃん、私が来てないことに気づいてるんだろうな。
まさか、こんなところにいるとは思ってないだろう。
私も自分がこんなところに来るなんて思ってなかったから、お互い様だね。
今から、学校を探す気にもなれず。
列車を降りた私は、駅を出て、南の都市を歩いてみることにした。
…何か見つかるかもしれないと思って。
自分が、一体何を探しているのかも分からないのに。
「…うわー、凄い雨だ」
家を出たときは小雨だったのに、2時間たった今は土砂降りだった。
こういうのを、あれだね。…ポリタンクを引っくり返したような雨、って言うんだよね。
…あれ?ポリタンクだっけ?
こういうとき、いつも私に教えてくれる人がいた、ような…。
あれは一体、誰、
「…あ」
そのとき、私は気がついた。
…持ってきたはずの傘、列車の中に忘れてきちゃった。
「あーあ…」
しょうがない。忘れちゃったものは。
確か昔は、雨だろうが風だろうが雪だろうが、気にせず過ごしていた気がするから、良いや。
…それで、昔って…いつのことだっけ?
…何も思い出せないね、私。
思い出したいのに、喉に引っ掛かったみたいに出てきてくれないの。
肝心なことは、何も。
「どうしよっかな。これから…」
もう一回列車に乗って、改めて学校を探そうか?
遅刻は確定してるけど、他に行くところもないし。
…他に、私が行くところ…。
…と、思ったそのときだった。
『…ベリクリーデ』
「…え?」
誰かに、名前を呼ばれたような気がした。
辿り着いた終点で、私は列車を降りた。
…うん。
…ここ、何処だろ?
多分、学校から程遠い場所にいるであろうことは確かだ。
でも、もう授業始まってる時間だもんなぁ…。
今更引き返しても、遅刻は確定してるし。
今頃シファちゃん、私が来てないことに気づいてるんだろうな。
まさか、こんなところにいるとは思ってないだろう。
私も自分がこんなところに来るなんて思ってなかったから、お互い様だね。
今から、学校を探す気にもなれず。
列車を降りた私は、駅を出て、南の都市を歩いてみることにした。
…何か見つかるかもしれないと思って。
自分が、一体何を探しているのかも分からないのに。
「…うわー、凄い雨だ」
家を出たときは小雨だったのに、2時間たった今は土砂降りだった。
こういうのを、あれだね。…ポリタンクを引っくり返したような雨、って言うんだよね。
…あれ?ポリタンクだっけ?
こういうとき、いつも私に教えてくれる人がいた、ような…。
あれは一体、誰、
「…あ」
そのとき、私は気がついた。
…持ってきたはずの傘、列車の中に忘れてきちゃった。
「あーあ…」
しょうがない。忘れちゃったものは。
確か昔は、雨だろうが風だろうが雪だろうが、気にせず過ごしていた気がするから、良いや。
…それで、昔って…いつのことだっけ?
…何も思い出せないね、私。
思い出したいのに、喉に引っ掛かったみたいに出てきてくれないの。
肝心なことは、何も。
「どうしよっかな。これから…」
もう一回列車に乗って、改めて学校を探そうか?
遅刻は確定してるけど、他に行くところもないし。
…他に、私が行くところ…。
…と、思ったそのときだった。
『…ベリクリーデ』
「…え?」
誰かに、名前を呼ばれたような気がした。


