室内に、同じ顔の人物が二人。
既に何回も見た光景だが、何度見ても慣れない。
全く同じ顔をした人間が、二人並んでいる姿は。
「あれ?どうしたんですか皆さん。素っ頓狂な顔…。…あ」
後から来たナジュが、既に室内にいた、自分と同じ顔の別人を見つけた。
「…」
「…」
しばし無言で見つめ合う、二人のナジュ。
…異様な光景である。
先に口を開いたのは、先に来た…先ナジュであった。
「…皆さん、騙されないでくださいね。僕が本物で、あっちが偽物です」
そ、そうなのか?
すると。
「ちょっと待ってくださいよ。何白々しいこと言ってるんですか。偽物はそっちでしょう」
と、後から来た後ナジュが否定する。
…そうなのか?
申し訳ないけど、毎度のことながら、俺には区別がつかないよ。
二人で話し合って、どちらが本物なのか決めてくれないか。
両者共に本物であると主張する、これまた令月・すぐりパターンのドッペルゲンガーだな。
正しくは、令月・すぐり・イレースパターンか。
見分けるのが難しいパターン。
「いや、明らかに偽物の癖に、何言ってるんですか」
「しらばっくれるにも程があるでしょう。偽物はあなたですよ」
そう言われると、二人共偽物に見えるから不思議。
本物のナジュは何処に。
「羽久さん!」
「な、何?」
後ナジュが、がばっ、とこちらを向いた。
「羽久さんは、僕が本物だって分かりますよね?見分けられますよね?」
「…いや、悪いけど俺には分からん」
「薄情!」
そう言われても。
だって同じ顔してんだもん、お前ら。
「天音さん!」
「ど、どうしたの?」
「天音さんなら分かりますよね?僕達親友ですもんね!」
と、天音に縋ってみても。
「え、えーと…。…ごめん…ちょっと分かんないかな…」
「…親友だと思ってたのは…僕だけだったんですね…?」
「ご、ごめん…」
「イレースさんは!?あなたなら、僕の偽物だってわかっ、」
「遅刻してきたのは、偽物も本物も同じですしね」
確かに。
「…良いですよ。ヒーローは孤独な生き物ですから」
そうか。
既に何回も見た光景だが、何度見ても慣れない。
全く同じ顔をした人間が、二人並んでいる姿は。
「あれ?どうしたんですか皆さん。素っ頓狂な顔…。…あ」
後から来たナジュが、既に室内にいた、自分と同じ顔の別人を見つけた。
「…」
「…」
しばし無言で見つめ合う、二人のナジュ。
…異様な光景である。
先に口を開いたのは、先に来た…先ナジュであった。
「…皆さん、騙されないでくださいね。僕が本物で、あっちが偽物です」
そ、そうなのか?
すると。
「ちょっと待ってくださいよ。何白々しいこと言ってるんですか。偽物はそっちでしょう」
と、後から来た後ナジュが否定する。
…そうなのか?
申し訳ないけど、毎度のことながら、俺には区別がつかないよ。
二人で話し合って、どちらが本物なのか決めてくれないか。
両者共に本物であると主張する、これまた令月・すぐりパターンのドッペルゲンガーだな。
正しくは、令月・すぐり・イレースパターンか。
見分けるのが難しいパターン。
「いや、明らかに偽物の癖に、何言ってるんですか」
「しらばっくれるにも程があるでしょう。偽物はあなたですよ」
そう言われると、二人共偽物に見えるから不思議。
本物のナジュは何処に。
「羽久さん!」
「な、何?」
後ナジュが、がばっ、とこちらを向いた。
「羽久さんは、僕が本物だって分かりますよね?見分けられますよね?」
「…いや、悪いけど俺には分からん」
「薄情!」
そう言われても。
だって同じ顔してんだもん、お前ら。
「天音さん!」
「ど、どうしたの?」
「天音さんなら分かりますよね?僕達親友ですもんね!」
と、天音に縋ってみても。
「え、えーと…。…ごめん…ちょっと分かんないかな…」
「…親友だと思ってたのは…僕だけだったんですね…?」
「ご、ごめん…」
「イレースさんは!?あなたなら、僕の偽物だってわかっ、」
「遅刻してきたのは、偽物も本物も同じですしね」
確かに。
「…良いですよ。ヒーローは孤独な生き物ですから」
そうか。


