いつドッペルゲンガーが現れるか、ハラハラしている俺をよそに。
イーニシュフェルト魔導学院は、いつも通り回っていた。
「はいっ、じゃあ今日も職員会議を始めるよ!」
早々に自分のドッペルゲンガーを片付けたシルナは、相変わらず呑気で。
学院長室にて、他の教師達を集めて、職員会議を行っていた。
一応、イーニシュフェルト魔導学院でも職員会議はあるんだぞ。
…とはいえ。うちの職員会議は。
「じゃあまずは、チョコを配るね〜」
普通の職員会議なら、「本日の資料を配布します」と言うところだろうが。
うちの職員会議に、会議資料などない。
代わりに、学院長であるシルナからチョコレートを配られる。
全くもって、会議には必要ないものである。
必要だと思ってるのはシルナだけ。
「今日のはね〜美味しいよ!私のおすすめのお店のチョコプラリネだからね!」
満面笑みで、チョコプラリネを配るシルナである。
「どうも…ありがとうございます」
「…全く、また無駄遣いをして…」
天音は苦笑いで、イレースは溜め息混じりにチョコレートを受け取る。
そのとき、いくら要らないからって、シルナの差し出すチョコレートを「要らない」と言ったら。
シルナは、「何で!?美味しいのに!会議で頭を使うんだから、糖分摂取しなきゃ駄目だよ!糖分!とうぶーん!」
とか何とか、うるさく叫びまくる。
何が糖分だよ。
従って、受け取らないという選択肢はないのである。
大抵イレースは、その場で受け取って、後でナジュとか、令月やすぐりにあげているらしい。
「はいっ、羽久どうぞ!」
「…どうも」
にこにことプラリネを差し出すシルナから、チョコレートを受け取る。
全く、どんな緊急事態でもチョコレートだけは忘れないシルナである。
「そんなことより、本日の議題を…」
「そんなこと!?チョコレートは大事だよ!」
「喧しいですね」
と言って、イレースは舌打ちをしていた。
ま、まぁまぁ。
「『オオカミと七匹の子ヤギ』とかいう魔法道具について、進捗状況を話し合わなければならないでしょう」
…だよな。
「今のところ退治したのは、学院長先生と、僕と、令月君とすぐり君の二人、それから…最近、イレースさんのドッペルゲンガーを倒したんだよね?」
「そうですね」
「だったら…残るドッペルゲンガーは、あと二体ってことか…」
「…」
あと二体…。
そう言えば、何だかあと少しのような気がするが。
俺としては、残るあと二体が凄く重く感じるよ。
だって、この流れで言えば。
きっと残る二体のうち一体は…。
…と、俺が言いかけたところ。
「ちょっと待った!」
シルナがストップをかけた。
イーニシュフェルト魔導学院は、いつも通り回っていた。
「はいっ、じゃあ今日も職員会議を始めるよ!」
早々に自分のドッペルゲンガーを片付けたシルナは、相変わらず呑気で。
学院長室にて、他の教師達を集めて、職員会議を行っていた。
一応、イーニシュフェルト魔導学院でも職員会議はあるんだぞ。
…とはいえ。うちの職員会議は。
「じゃあまずは、チョコを配るね〜」
普通の職員会議なら、「本日の資料を配布します」と言うところだろうが。
うちの職員会議に、会議資料などない。
代わりに、学院長であるシルナからチョコレートを配られる。
全くもって、会議には必要ないものである。
必要だと思ってるのはシルナだけ。
「今日のはね〜美味しいよ!私のおすすめのお店のチョコプラリネだからね!」
満面笑みで、チョコプラリネを配るシルナである。
「どうも…ありがとうございます」
「…全く、また無駄遣いをして…」
天音は苦笑いで、イレースは溜め息混じりにチョコレートを受け取る。
そのとき、いくら要らないからって、シルナの差し出すチョコレートを「要らない」と言ったら。
シルナは、「何で!?美味しいのに!会議で頭を使うんだから、糖分摂取しなきゃ駄目だよ!糖分!とうぶーん!」
とか何とか、うるさく叫びまくる。
何が糖分だよ。
従って、受け取らないという選択肢はないのである。
大抵イレースは、その場で受け取って、後でナジュとか、令月やすぐりにあげているらしい。
「はいっ、羽久どうぞ!」
「…どうも」
にこにことプラリネを差し出すシルナから、チョコレートを受け取る。
全く、どんな緊急事態でもチョコレートだけは忘れないシルナである。
「そんなことより、本日の議題を…」
「そんなこと!?チョコレートは大事だよ!」
「喧しいですね」
と言って、イレースは舌打ちをしていた。
ま、まぁまぁ。
「『オオカミと七匹の子ヤギ』とかいう魔法道具について、進捗状況を話し合わなければならないでしょう」
…だよな。
「今のところ退治したのは、学院長先生と、僕と、令月君とすぐり君の二人、それから…最近、イレースさんのドッペルゲンガーを倒したんだよね?」
「そうですね」
「だったら…残るドッペルゲンガーは、あと二体ってことか…」
「…」
あと二体…。
そう言えば、何だかあと少しのような気がするが。
俺としては、残るあと二体が凄く重く感じるよ。
だって、この流れで言えば。
きっと残る二体のうち一体は…。
…と、俺が言いかけたところ。
「ちょっと待った!」
シルナがストップをかけた。


