「クソッ…」

目覚めた時…私は、闇の中にいた。


その隣には、同じく独り…残された者が一つ。




「お前に新しい命を与えよう」

突然姿を現した影が、にやりと笑った。


そして、傷付き動けない私の体を触った。


「素晴らしい!命を持った無機物!」

影は私の体を撫でながら、興奮していた。


「私は、月の光を利用することには、成功した!しかし!命を吹き込むことはできなかった!」

男は絶叫した。

「目覚めよ!新たな生物!有を超え、無より生まれた者よ!」



その叫びに、呼応したかのように、私の周りに光が走った。

稲妻のような光が、私の体を浮かび上がらせた。


「目覚めよ!」

白衣を着た影の言葉に、私は目を開いた。



手術台に横たわる学生服の女。

それが、私だった。





乙女戦隊 月影

第七話 逆襲のイハンダー


スタート。