「加奈子!」

ブラックは、変身した加奈子を見た。

「真弓…いや!ブラック!こいつらは、任せろ!早くレッドのもとへ」

その言葉に、ブラックは頷いた。そして、ジャンプすると、下っぱの群れを飛び越えた。


どどめ色も頷くと、手を月に向けた。

そして、召喚された武器を下っぱの1人に突き立てた。

乙女包丁。

下っぱの腹に、突き立てた包丁を抜くと、リアルに血がふき出した。

血を見て、にやりと笑うどどめ色に、味方であるブルーも引いた。

下っぱも思わず、どどめ色の周りから離れた。




「白か!つまらんな!どうせ、毎回見られるのなら、もっと色っぽいのをはきなさい!」

あたしのパンツを見てる癖に、説教臭く言うヘビイチゴに、ムカついてきた。

「舐めるな!」

あたしのパワーが上がり、蛇の束を一気に引き千切った。

そして、あたしはヘビイチゴに突進すると、頭突きをぶちかました。

「うぎゃあ!」

ヘビイチゴの頭の天辺が、あたしの額の形にへこんだ。

「私の鋼鉄のボディが!」

「あたしを舐めるな!」

あたしは、蹴りをくらわした。

ヘビイチゴの体が、バランスを崩し、ふらついた。

「レッド!」

頭上から、ブラックの声がした。

「ブラック!」

あたしの正拳突きと、空中から落下してきたブラックのかかと落としが同時に、ヘビイチゴに決まった。

特にブラックのかかと落としは、あたしが頭突きをくらわした場所に、ビンポイントに当たった。

ブラックが、地面に着地すると、

ヘビイチゴの体に亀裂が走った。


「どどめよ!」

ブラックは再び、ジャンプすると、あたしに向かって足の裏を揃えた。

「いけえ!」

あたしは、ブラックの足を蹴り上げた。

天に浮かぶ月に、ブラックの体が重なると、消えた。

数秒後、光輝くブラックの右足が、ヘビイチゴに炸裂した。