乙女戦隊 月影 〜恥じらいの戦士〜

「レッド!エナジーを使って!」

ブラックの言葉に、あたしはどうしたらいいのかわからない。

「え、え!」

ただオロオロするあたしを守るように、九鬼は盾になると、銃弾を両手で受け止めた。

「クッ!」

昼間より、弾数も威力も増した銃弾は、ブラックの動きを止めた。

「甘いわ」

突然、ブラックの死角に、イハンダーが現れ、剣を突き立てて来る。

「ブラック!」

「チッ!」

ブラックは舌打ちすると、長い足で、迫って来るイハンダーの肩口を蹴った。

リーチの差で、何とか剣が刺さる前にイハンダーを、蹴り飛ばしたけど、

その為に体勢を崩したことにより、銃弾を数発浴びてしまった。

「な!」

九鬼は、痛みで片足をコンリートにつけた。

「ブラック!」

何もできなかったあたしを、嘲るようにイハンダーは、笑った。

「乙女ソルジャーと言っても、ただのガキ!戦いに関しては、素人もいいところだ」

顔をしかめるブラックと、何もできないあたしをいたぶる為か…

銃弾の雨は止まった。

しかし、イハンダーの肩から外れた銃の腕が、あたし達の周りを浮かびながら、回転していた。銃口を向けながら。


「分離できるのか」

ブラックは、銃弾が当たった部分を押さえながら、状況を把握した。

「ブラック!」

あたしは、ブラックに駆け寄った。

本当は、迂闊に動いてはいけないのだが、

ブラックはあたしを庇ったのだ。

「心配するな!レッド」

ブラックは顔をしかめながら、近づいてくるあたしを手で止めた。

でも、あたしは止まらない。

ブラックへと、走っていく。

「甘過ぎるわ!」

中に浮かぶマシンガンが、あたしに狙いをつけた。

「レッド!」

ブラックは目をつぶった。


「まず!1人」

イハンダーがにらりと口元を緩めるのと、

ブラックが笑らうのは、同時だった。

ブラックは、近寄ってくるレッドのスカートを捲った。


コンマ数秒で、あたしは絶叫した。