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「 ねえ!未玲ちゃんどこ住み?彼氏いる〜?」
「 俺、こんな美人な子初めて見たんだけど!」
「 未玲ちゃん〜メアド交換しよーよ〜」
「 .........」
.........今すぐコイツらの股間を思いっきり蹴飛ばしてやりたい。
そうすれば気分が清々するというのに。
でも、今は仕事だから、と気分を落ち着かせる。
朝のHRが終わり、先生が教室から去った後、私の机の周りは瞬く間に数人の男に囲まれ、身動きがとれなくなってしまった。
「 おーい?未玲ちゃん?聞いてる?」
1人の男が私の顔の前で手を振る。
ああもうしつこいな。
どうせ、私の外見しか見てないくせに。
「 ―――・・ごめんなさい。私カレシいるので 」
顔を上げ、ニコリ。そう言い放った。
「「「「...........」」」」
瞬間、全員ピシッと石のように固まる。
え?え?は?何コレ。どういうコト。
1ミリたりとも予想もしていなかった反応に私までも固まってしまう。
.........私そこまでパンチが強いこと言っただろうか。ただのその場しのぎだったはずなのに。
どうしてか、男たちには刺さった、らしい。
..............いや。ナゼ?