私は青空を見ると、いつも池谷くんを思い出す。

池谷澄人 という名前が青色を連想させるし、彼の落ち着いた冷静な雰囲気に青がとても似合うから。

それに、文化祭の準備で初めて話したあの日、教室の窓の向こうの空は淡い水色だった。一緒に買い出しに行った日、晴れた空の下、川沿いの道を並んで自転車で走った。文化祭当日、大道具を持って舞台上をバタバタ走ったあの日、天気は快晴で、真っ青な空が広がっていた。体育祭のあの日も、綺麗な秋晴れの空が眩しく輝いていた。
彼との思い出を振り返ると、いつも空の青が目に浮かぶ。
だから、青空を見る度に彼のことを考えて、少しだけ胸がきゅっとなる。

ほら、今みたいにー…。