恋に堕ちたら【完】




「っ、いいんですっ。先輩は何も悪くないから。」



悪いのは、先輩を好きになってしまった私。



先輩の気持ちを考えずに、ずかずかと踏み込んだ私への天罰。




「……嫉妬した。」



「え、」


嫉妬って私の知ってる嫉妬?



「小牧ってやつと、お前が最近仲がいいから、むかついた。」



唇を噛んで、私の手を強く握りながら、そう伝えてくる先輩の姿。


ああもう、胸が痛い。



「っ、じゃあまた先輩のこと好きでいていいってことですか?」



私が先輩のことを好きでいることを拒まれていないことは、分かった。



じゃあまた元の関係に戻れる?先輩のこと追いかけていいの?




「そうじゃないと、俺が困る。」





「へ?」



予想外の言葉に理解が追いつかない。



縋るような、拗ねたような顔は、先輩らしくない。