恋に堕ちたら【完】



「あー!『目が離せない人』なんて、恥ずかしかったです!私ってそんなに危なっかしいですかね?」



これでも一応長女なんだけどなぁ。



しかもあれは私が参加した競技じゃなくて、私は借り出されただけなんだけどね。



「…そうじゃねえだろ。」




いつもとは違う黒いオーラ。


ど、どうしたんだろう。




「先輩?」




俯く先輩の顔を覗き込むと、なんだか悲しそうな顔をしていて驚いた。



なんでそんな悲しそうな顔。



私先輩になんかしてしまったのかな。





「お似合いだったじゃん。」





「え?誰と誰がですか?」





「お前と、小牧って奴が。」




ふっ、と力なく笑った先輩に息が止まりそうになる。




「っ、」




どうしてそんなこと。



色んな感情が湧き出て溢れてくる。