無事体育祭も終わり、みんなそれぞれ写真を撮ったり楽しむ中、私は二年生のエリアに向かった。
ハチマキを返す口実で、凌先輩と会うため。
いないなぁと見渡すと、1人で廊下を歩いている先輩の姿を見つけてかけよる。
「先輩!ハチマキありがとうございました!おかげさまでずっと幸せな気分でした!」
首から取るのはすごく名残惜しかったけど、返さなきゃね。
「…ああ」
「100m走もリレーもダントツ一位で、最高にかっこよかったです!」
思い出しただけでにやけてしまう。
もちろんスマホで撮影済み。
家に帰ってからもう一度かっこいい姿を見るんだ。
「…そうか。お前も一位になれてよかったな。」
「え、私は4位でしたよ?」
なんか先輩怒ってる…?
いつもよりも棘のあるトーンに、身が震える。
「借り物競争だよ。」



