「刈谷先輩早いっ!」
「ああ、かっこよすぎるっ」
だるそうに走ってるのに、どうしてあんなに早いのか。
そもそもの足の長さが違うよね。
凌先輩へ浴びせられる黄色い声は、ライバルが多いことを思い知らされる。
「ほんと、好きだね」
「うん!って小牧くんっ」
にいなの声にしては低いなって思いながら、振り返るとそこにいたのは小牧くんだった。
あれさっきまで女の子たちに捕まっていたのに、戻ってきたのかな。
「…さっきはごめんね、突然借り物競争に参加させて」
「ううん!なんか楽しかったよ!」
「っ、」
笑顔で答えると小牧くんは顔を真っ赤にして黙り込んでしまった。
あれ?私なんかやばいこと言った?
「あちゃ〜あれは小悪魔だな。」
「気づかねぇのもすげぇよ。」



