恋に堕ちたら【完】




ど、どうしよう、すごい見られてる。



「私、1人で帰れますから!!先輩は花火を見てください!」



先輩の背中の上で、そう言って暴れる。



せっかくの夏なんだから、こんなバカな後輩の面倒見てるんじゃなくて、花火見ないと!




「人混みは嫌いだから俺も帰る。」



それは本当かもしれないけど、きっと私のことを心配して、一人にさせられないからだと思う。



言葉では冷たいのに、行動では優しい先輩に心がぽかぽかする。



「…先輩は本当にいつも優しいですね。」





「…何言ってんだ。」



はぁ、とまた呆れた声。




「好きです。早く付き合ってください。」




「っ、馬鹿。」



早く、私に恋をしてください。




もうどうしようもなく、先輩一色なんだから。