「っ、」
「無理はするな。」
ああ、もうなんで、こんなに好きにさせるんだろう。
いつも冷たいのに、優しすぎるんだよ。
ずるいよ。
「せんぱ、」
「こんなんじゃ歩けねえだろ。」
ゆっくりしゃがんで真っ赤になった足を見る凌先輩。
「だ、大丈夫ですよっ」
もうだいぶ休んだから歩けるはず。
鼻緒切れてるけど…
…私今顔真っ赤だろうな。
「嘘つけ。」
そう言って、赤くなっているところをちょんと突かれる。
「いっ、た…」
触られただけで感じる激痛に思わず声が出る。
「帰るぞ。お前の友達には豊田経由で連絡しといてやるから。」
フワッーー
身体が突然浮く感覚。
気がつくと、先輩におんぶされていた。
「え、先輩っ!!急にっ、」
どうしよう。ドキドキしておかしくなりそう。
伝わってくる先輩の温度と香りに身体が痺れる。
「騒ぐな。落とすぞ。」
私がパニックになってることなんて気にも止めず、人混みの中をかき分けて歩く先輩。



