花火が打ち上がるまで、あと数十分、最後に三人で屋台を回る。
たくさん食べたし、これでそろそろ最後かな。
「あ、ここのフランクフルトっ…あれ?」
振り返るとさっきまで隣にいた2人がいなくなっていた。
「あれ…みんな?」
探そうと見渡してみるけど、花火前で人が多くなってて、見えない。
どうしようっ、人も多くなってきた。
携帯を取り出そうとしても、人に押されて思うように動けない。
「いたっ、」
私の隣を駆けていった小学生に足を踏まれてしまったみたいで、激痛が走る。
…その拍子に鼻緒が切れてしまったみたい。
指が赤く腫れていることだけがわかる。
「…どうしよう。」
なんとか携帯を取り出して、電話をかけようとすると、携帯は見事に充電切れだった。
その間も増えていく人の波。
さすがにここにずっと立っているわけにもいかないし、広場に行って、とりあえずベンチに座った。



