恋に堕ちたら【完】



テストが終わり、季節な夏になり。


夏休みに入った。




「あ、にいな!りらちゃーん!」



2人に手を振りながら、走る。



やっぱり浴衣は暑いし、走りにくいなぁ。



「お、似合ってんじゃん」


「茉莉ちゃん可愛い〜」



今日は三人で毎年恒例の、夏祭りに行く。


いつも三人で浴衣を着て、花火を見るのが決まり。



「ありがとう!2人も可愛いよー!」



にいなは紫と黒の大人っぽい浴衣で、りらちゃんは白地に水色の紫陽花柄。


私はというと、今年は新しく買った、紺色に花火柄の浴衣を着ている。



「私、綿菓子食べたいなぁ」



花火の時間が近づくと人が増えてくるから、早めに集まって、屋台を散策する。



「あっちにかき氷があったよ!」



なんかもうすでに下駄が痛くなってきた…


「凌先輩いないかなぁ。」




夏休みに入ってから一度も会えてない。


ゲットした連絡先も、既読になるだけで返信は来ないし…



夏休みってこんなにつまらなかったっけ。


「豊田先輩は来るって言ってたから、一緒に来るんじゃない?」



にいなは女子バスケ部で、豊田先輩は男子バスケ部、顧問が一緒でスケジュールも一緒らしいので、よく話すらしい。





「あ、ほらあそこにいるよ。」



にいなの指す方には、豊田先輩と凌先輩。

他に何人か知らない先輩がいる。