恋に堕ちたら【完】




テストまで残り一週間。


最後の追い詰め、朝から夜まで勉強。



「茉莉ちゃん、もうやめときなよぉ。」


「そうだよ。あんたにそんな点数取れるわけないって」



あまりにも取り憑かれたように勉強をする私を心配してくれる私。



今だってお昼ご飯を食べながら、赤シートで勉強中。



「刈谷先輩におちょくられてるんだよ。」



「…それでもいいの!少しでも望みがあるなら。」




確かに嘘かもだし、冗談のつもりで先輩は言ったのかもしれないけどわからないじゃん!!

本当に連絡先ゲットできるかもだし!!



「…健気すぎる。」




「茉莉ちゃん、倒れちゃうよ?」



そう言って、チョコレートを差し出してくれるりらちゃん。



「大丈夫!!私は頑丈だから。」



受験の時より、今のほうが間違いなく勉強している。