恋に堕ちたら【完】




「私と毎日連絡できますよ!」



「…デメリットじゃねえか」



うっ、そっか先輩にとってはデメリットだった。



でも今日みたいに先輩がまだ学校にいるかわからない時とか、連絡して聞くことができるし。


なにより好きな人には、毎日会ったことを伝えたい!



「どうしてもだめですか…?」




「……次のテストで5教科全部90点以上取れたら、教えてやるよ。」




「な、そんなの不可能じゃないですか…」



数学なんて、いつも欠点すれすれなのに…
全部90点以上なんて、学年一位レベルじゃないのかな…



「どうすんだよ。やるのか?」



不敵で、意地悪な微笑みが向けられる。



…なんだかすごく楽しそうな顔。




「うぅ、先輩の鬼!!やりますよ!!」




「ふっ、せいぜい頑張れ。」