程なくして、ソフトクリームを食べ終わった2人は、戸越銀座商店街の奥へと向かって
足を進めていく。

天宮「白虎、他に食べたい物は?」
鈴宮「メンチ!」

鈴宮はちょうど見えてきた肉屋を指差し、
「あ、あのお店、肉屋だ!」と言って
寄りたい意思を伝えた。

天宮「じゃあ、僕がメンチ買ってくるよ。」
鈴宮「私じゃなくていいの?」
天宮「うん。」

天宮が肉屋のMEAT&DELI355という
お店に入ると、店員のお姉さんと店主さんが元気よく「いらっしゃいませー!」と
出迎えた。

天宮は品薄のショーケースを見ながら
「すいません、メンチやコロッケって
まだないですか?」と揚げ物について
聞き出した。

店員「申し訳ございません。揚げ物の販売は11:30からになりますね。」

天宮が「そうなんです」 「か」と
言いかけた瞬間、優しさを利かせた店主が
「○○さん、とりあえず、今揚がってる揚げ物、全部持ってきなさい」と売り子さんに指示を出した。

店員は「はい、わかりました!」と返事し
急いで奥の方からメンチの入ったバットをショーケースに運んだ。

店員は天宮の方に寄り、「こちら、メンチになります。おいくつご希望ですか?」と
問いかけた。