鈴宮は飾り気のない振る舞い方で
窓越しのホワイトタイガーの親子に
「君たちに会いに来たよー」と
話しかけた。

天宮「ふふ、こっから声かけても
トラさん達にはわからないよ?」
鈴宮「声は届かなくてもトラさん達の
瞳に私達はきっと映ってる」

鈴宮は恋しそうな目でずっしりとした
ホワイトタイガーを見ながら、
「ホワイトタイガーに抱きつきたいなぁ♬♬」とこぼした。
天宮「ホワイトタイガーに抱きついたら
鈴宮、食べられちゃうぞー笑笑」

鈴宮は天宮の言うことを間に受けて
「バカバカ、そんなの、やだよ」と言って
天宮の頭をポカポカと叩いた。

天宮「ホワイトタイガーの餌になる前に
鈴宮は僕が食べてやる」

天宮のいやらしい言葉が鈴宮の胸に
ドストライクに突き刺さる。

天宮「どーした?次の動物、見に行こうぜ!」

天宮は身動きとらない固まった鈴宮を
ほったらかして、マップで次の動物を
確認している。

天宮「鈴宮、鈴宮、鈴宮、鈴宮⁉︎
次、ヒョウ部屋だってば」

鈴宮「ごめん、おでこがポーっと熱くなって、ヒョウ部屋なんだね!早く行きたい」

鈴宮は天宮に手を引かれながら
ヒョウ部屋へと早歩きした。

ヒョウ部屋には、ヒョウとユキヒョウが
いて、飄々と部屋中をウロウロしていた。

天宮「 ヒョウとユキヒョウ、かっこいいな」

鈴宮「うんっ♪♪かっこいいねっ」

天宮と鈴宮は時間を忘れて
しばらくヒョウ部屋でヒョウ達を
見つめていた。