6月26日 土曜日
天宮君と私は、東京から少し遠い地方
横浜に出かけた。
私は今日、念願のネコ科動物園に
連れてってもらうの。

ネコ科動物園は、ネコ科の猛獣などが
飼育、展示されている動物園で、
猫好きにはたまらない動物園なのだ。

私は中学生の時からパパとは仲悪かったし
高校生になったらママはお仕事で忙しくて
ネコ科動物園に行く機会が与えられなかった。
1人で行くには絶対迷子になるだろうし。

天宮「 僕、入園券、買ってくるっ。」
鈴宮「 あ!
私、入り口付近で待ってるね。」

天宮は券売機にお金をいれて、鈴宮の分も
入園券を購入した。
ついでに、真横に設置してあるマップ置き場から園内マップを2枚抜き取って
鈴宮の待ってる入り口付近に急ぎ足で
向かった。

天宮が鈴宮の肩に手を乗せると、
鈴宮はびくつきながら、気づき、
「天宮君、券、買えたんだ?」と
問いかけた。

天宮「お待たせ鈴宮、はい、入園券」
天宮は鈴宮にまだあったかい刷りたての
入園券を手渡した。

鈴宮「ありがとう」

天宮「あと、これも」
天宮は園内マップを鈴宮に渡した。