通信欄
告白してくれてありがとう。
嬉しいです。
僕も鈴宮のこと、好きです。
こちらこそ僕と付き合ってください。
よろしくお願いいたします。


鈴宮は天宮からのまさかの返事に
半信半疑な様子だった。

鈴宮「こっ、これ//」

天宮は人差し指で、しーーっと
注意を促した。

天宮「マスターには、
   このこと秘密な。一応、
  従業員同士のルールで、
  キャストとお嬢さまの恋愛は
  禁止なんだ。告白もご法度。
  でも、鈴宮はこのこと
  知らなかったから今回は特別ね」

鈴宮は急に申し訳なさそうに
「ご、ごめんなさい」とこぼした。

天宮「いいえ、僕も、お嬢さまの
お気持ちが知れて嬉しいですから。」

天宮「お手紙、これだけですか?」

鈴宮「はい、これだけです。
初めて天宮君にお手紙書くから
  何書こうか、頭真っ白に
なっちゃって」

天宮が呆れたような笑い声をあげる。

鈴宮はドリンクを飲み終わり
お店を去ることにした。

天宮が鈴宮の背中を見送りながら、
「またのご来店、お待ちしております」と届くような声で挨拶した。